メンテナンスの思考法③「正しいメンテナンス方法を知り、実践する」
今日は思考法の3番目、「正しいメンテナンス方法を知り、実践する」です。カーペットではターゲットとすべき汚れは土砂と述べました。カーペットにはいくつか種類があるのですが、今一番多いタイルカーペットを例に取りましょう。タイルカーペットは他のカーペットとは大きく形状が異なります。通常のカーペットは基布が薄く、パイル(毛)が長くなっていますので、吸い込むだけのバキュームで問題ないのです。しかし、タイルカーペットは基布が厚いラバーでパイルが短いと言う形状になっています。その為、単に吸い込むだけのバキュームではノズルがカーペットに吸い付いてしまうので、上手くバキューム出来ません。そこで、今のノズルには切り替えスイッチが付いており、ノズルを少し上に上げ、空気の移動を促す様になっています。
一方、カーペットバキュームも様々な進化を遂げ、機動性から背中に担ぐバックパックバキュームが利用されるケースが増え、この形状だと、ノズルの柄が長くなります。また、タイルカーペット用のノズルは吸い付きを防ぐために、ノズルの接触部分を波型にし、空気の移動を促しており、ノズル全体がエアホッケーの様に滑りやすくなっています。滑り易いヘッドと長い柄を利用しながらバキュームをすると、従来のポット型バキュームやアップライト型バキュームの3倍以上のスピードでバキューム出来るようになります。この方法が最先端でしょう。
トイレでは尿石と水垢がカルシウムが大きく関係している事から、酸の活用が決め手になります。
ワックス管理でいえば、土砂のコントロールと自動洗浄機の活用でしょう。自動洗浄機の活用が我が日本ではイマイチで、ここが大きな問題です。先ず、使用しているケースが少ないのと、使用していても、水洗いのみであったり洗剤が薄すぎて効かなかったりする例が多いのです。ここを適正化する事で床を綺麗に、定期清掃の時期を延ばしたりすることが可能になるのです。また、マット管理を徹底する事で、土砂の汚れの85%除去可能と言うデータがありますので、この部分も欠かせません。