時間短縮と作業効果向上 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

時間短縮と作業効果向上

 

素人と圧倒的に違うメンテナンスのプロは作業時間を短縮すると同時に、作用効果を上げる必要があります。競争に勝つためにはコストを下げ、クォリティ(品質)を上げるのが常道ですが、メンテナンスの場合の支出は殆どが人件費やそれにまつわる出費です。80~90%と言われていますが、メンテナンス先進国の米国でも80%強がその支出とされています。従って、コストを下げる為には人権費の支出を抑制する必要がありますが、人手不足の今日この頃、安い賃金で人を集める事は中々出来ません。その為、コスト削減とは実質的に作業を効率化し、時間短縮を図る事が必要なのです。コスト削減=作業時間短縮と言う縮図になります。

一方、作業効果の向上、即ち品質向上はどうでしょうか。様々な効果の向上があるでしょう。除菌クリーニングをすれば衛生性向上になりますし、環境対応の資器材を使用すれば環境対応になるでしょう。但し、この業界では環境対応と売り手サイドが勝手に主張しているだけの環境対応もあり、その点では少し注意が必要です。

さて、この問題ですが、最も分かり易いのはピカピカにする事でしょう。汚れが取れてスッキリしていると言うだけでなく、プロの手が入った後ではピカピカになれば(こうする事が出来ればですが)素人との差が直ぐに理解されるでしょう。

この点ではファインミスト(細かな汚れ)の除去を目指す事が重要です。食べ終わったコップや食器を例に上げましょう。水やお湯だけではチョット見た目にはスッキリして見えても(遠くから見た場合ですが)、近くで見ると細かな汚れが中々取れません。手で触れても汚れが分かります。そこに、家庭用のマイルドな中性洗剤を使用すれば、直ぐに指でキュキュットするほどピカピカにつるつるになります。建物も同様で水拭きではピカピカにはなりません。水拭きするなら、状況に合い作業効果を高めるようなノンリンスの中性洗剤(あるものは除菌、あるものは消臭等)を使用しましょう。汚れが全部取れて、素材が持つ光沢を引き出せるかもしれません。

まら、木部や塗装部では保護膜タイプの洗剤が良いでしょう。光沢に厚みがで、さわり心地も良くなります。