カーペット素材を知る② | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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一昨日カーペットにはバキュームが必要である事を述べました。今日はもう一つの特徴の
「汚れが移動しない事」
について述べていきましょう。
カーペットの大敵である土砂はパイル(糸)の中に入り込んでしまい、上からは見えない事を述べましたが、この特徴のもう一つが汚れが移動しない事と同義語になるのです。
 一般的に床材は平面になっています。タイル床、木床、プラスチックタイル等です。この上に運び込まれた土砂は空気の移動によって、隅に堆積します。従って通常の床掃除の場合は「隅を大切にする」事が非常に重要なのです。「四角い部屋を丸く掃く」のはいけないのです。
 しかし、カーペットは土砂がパイルの中に入り込み、空気の流れ等で移動する事がありません。土砂は運び込まれた場所に(バキュームで除去されるまで)居続けるのです。そうしますと、土砂が堆積するのは人が歩く所(パスといいます)という事になります。ですので、通常の床掃除と異なり、カーペットバキュームは人の通る所を中心に掛けて行くのが合理的という事になるのです。隅は(人があまり歩かないので)重要ではないのです。人が歩く場所(パス)を毎日バキュームしたら、隅は1週間に一度で良いという事(例えばですた)になるのです。
下図の様な汚れ具合になっています。出入口付近は重点的に。
出入口付近でも隅の部分は汚れていない事が分かります。
 「カーペットはパス(人の通り道)を中心に掛ける」と覚えましょう。