(タイル)カーペットメンテナンスについて①素材を知る
タイルカーペットに限定しましょう
カーペットは3次元の世界
メンテナンスを実施する上で、先ず大切なのが「素材を知る」の部分である事は何度か強調してきました。カーペットメンテナンスでこの部分に当たるのは
カーペットは他の床材と異なり、3次元の世界である
という事です。カーペットは基布にパイル(糸の事)が縫い付けてある構造になっており、他の床材と異なり、立体的な構造になっています。ここが他の素材と大きく異なる所なのです。この面で2つの大きな特徴があります。
一つ目は土砂がパイルの中に入り込んでしまい汚れが見えない事
二つ目は上記の理由で汚れが移動しない事
なのです。
一つ目から説明しましょう。カーペットメンテナンスで最も重要な汚れは土砂になります(土足の場合ですが)。土砂の90%は靴の裏から運び込まれるとされていますが、建物内のカーペットに土砂が持ち込まれます。土砂をバキューム(真空掃除機で)してやる事が非常に重要でそれを怠ると直ぐにカーペットは傷んでしまいます。土砂はヤスリと一緒で、カーペット内にもぐり込んだ土砂が靴で踏まれる事でパイルをゴシゴシ擦り、カーペットを傷めてしまうのです。丁度人が通る所が色変わりしているケースではカーペットバキュームに問題がある事が殆どなのです。カーペットにもぐり込んだ土砂は目で見えない為、カーペットメンテナンスの知識が無いと放って置かれてしまいます。そうするとカーペットが直ぐにダメになってしまうのです。10年程前は我が日本はカーペットメンテナンスの技術が他の先進国に比べて低く、私の知り合いの外国人も良くその事を指摘していました。当時はバキュームの大切さが良く知られていなかったのです。カーペットにはバキュームが非常に大切なのです。
二つ目の特徴については次回にしましょう。