高レベル
C.diff(シーディフ)「クリストリジウム・ディフィシル」の除去
今回は高レベルです。対象はC.diff クロストリジウム・ディフィシルです。
C.diffは芽胞菌で前回③で
一般細菌<真菌<ウィルス・結核<芽胞菌
と右に行くほど除去し難くなると述べましたが、最も除去し難い菌になります。
芽胞菌は英語ではタートル(亀)とかシェル(貝)と言う渾名があり、状況が悪くなると殻をかぶりひたすら引きこもると言う性質を持っています。状況が良くなると活動を再開するのです。
この菌を除去するのは非常に難しく、無理をして強い薬剤で除去しようとすれば清掃対象の箇所や資器材を傷めてしまうケースが少なくないのです。
我がスパルタンケミカル社ではこのC.diffを除去する為の感染防止洗剤を発売しました。
「ディフェンス」
と言う名前です。
ディフをディフェンス(防ぐ)と言う洒落なのですが、除去が難しいノロウィルスも30秒で不活性化します。
因みにC.diffは8分接触になります。
この洗剤をC.diffを対象に使用する場合、重要な事は最初に清掃個所を洗剤を使用して洗浄する事だと、スパルタン本社で教わって来ました。スパルタン社のバイオ洗剤も芽胞菌を使っており、彼らは芽胞菌に対する経験値が高いのです。最初に洗浄をせずにいきなり感染防止洗剤を使用すると、効果に限界があるとの事です。
従って作業としては
事前洗浄→ディフェンス塗布→8分→水拭き(リンス)
の様になります。
ディフェンスは使用期間が短い事から我が日本での市場要求がどの程度なの分からず少し困惑しています。情報を持っている方が教えて下さると助かります。
