この週末は鉄道業界の機関紙に原稿を書いていました。期日について少し誤解があったため、チョット慌てましたが書く事は決めていた為何とかなりました。
最近鉄道関係ではお客様のスリップや転倒事故を防止するという観点からトイレの床を防滑性の高い物に変えています。このことは安全性からは良い事なのですが、メンテナンス側からすると、汚れ易く、汚れが取り難く、堆積しやすいと言う厄介な代物なのです。このメンテナンスには日常的な清掃と定期的な清掃のコラボレーションが大切になります。
先ず、毎日の拭き作業で水拭きはいけません。水拭きでは土砂を十分に取る事が出来ないのです。水をタップリ使えばいざ知らず、歩行者のあるところではそうそう水浸しには出来ません。そうすると、水の量が足りず、足りない水では却って土砂を床に塗り固めてしまう事になるのです(勿論水では土砂の完全除去は元々無理なのですが・・)。
弊社でお薦めなのはマイクロマッスルと言う洗剤です。毎日の床拭きにはワンステップで済むノンリンスタイプ(水による拭き取り無用)の洗剤が望ましいのですが、防滑床はタフな床ですので、ノンリンスの内で最も力のある洗剤が必要です。この洗剤はバイオを使用した洗剤で、希釈後中性になりますが石油系の油汚れまで除去すると言う優れものです。これを使用し、汚れを浮かせておきます(これだけで直ぐに取れるほど生易しい汚れではないのです)。
2週間~1月後のポリッシャーを使用した定期清掃でクロリネートディグリーザーと言う強い洗剤を使って一気に落とします。
結果は以下のようになるのです。
因みにこのマイクロマッスルは消臭効果もありますし、汚れが染み込んでしまった石材床にも有効です。環境に悪く、強すぎる酸を使って焼くなどの処置を必要とせず、通常のメンテナンス方法とスケジュールでうまく管理できるようになるのです。