当事者とはお会いできませんでしたが、上司の女性も疑問を持たれているようで、製品やメンテナンス方法の説明をしに行ったのです。
この場所は生憎な事に床が酸に弱い御影石(最近はこの手の御影石が増えています)で、酸性洗剤のバイオボウル(弊社トイレ用バイオ洗剤)が床に垂れた際に悪さをしないかという事が主な疑問のようでした。残念ながら、安全性が高いと言ってもバイオボウルは酸性洗剤ですので、この手の床に垂らして放置すれば色変わりを起こしてしまいます。コボサない様に注意するとともに、垂らしたら直ぐに水を含んだ布で拭き取ってやる必要があります。
その他、業務用のトイレ(ここは駅ですので更に使用頻度が激しいのです)には酸性洗剤が必要である事を貝殻(これもCaカルシウム)を酸性洗剤が溶かす動画を見せながら説明しました。便器内側につく尿石(Caカルシウム)と水垢{Ca(カルシウム)+SiO2(二酸化ケイ素)}はどちらもCa(カルシウム)が関係しています。カルシウムはアルカリ性ですので通常の洗剤(殆どがアルカリ性)は効かないのです。それ以外は直ぐ汚れが取れる事から、逆に強い酸性洗剤は不向きなのでマイルドな洗剤が適正なのです。
要点を纏めれば
1. 業務用トイレは洗剤の方向が逆(酸が必要)
2. 便器内側とそれ以外(便器外側・洗面台・壁等)で洗剤を分ける
と言ういつも説明している事をここでも説明しました。(ここまでは事務所でした)
その後、現場のトイレに移動し実際にトイレ清掃をして見せようという事になったのですが、テストをしている便器を見て、ビックリしました。
9月25日に書いた時(9月の中旬に見た時)には洗剤の使い過ぎや少しの誤解から上手くいっておらず、便器にバイオボウルの取り残しの黄ばみがあり、目皿も汚れ取り切れず、床も酸を垂らした跡が白抜けしていました。
テストを3種類でやっているのですが(9月25日ブログ参照)、結果を出したいテスト方法(短時間で済む方法=便器に手を殆ど入れない方法)が最も綺麗です!
目皿も一番きれいでした。床に垂らしもありません。陶器も最も光沢がありました。
彼女は指摘した点を正確に実施に成功をおさめたのです。やはりプロですね。
QC活動で発表するそうですが、発表が成功をおさめ、多くの方の採用に結びつく事を願っています。この方が成功したおかげで多くの方の作業が軽減される可能性があるのです。
ご立派!そしてお仲間も是非彼女の努力を評価して下さいm(_ _ )m
前回の目皿と今回の目皿

