先週は仙台へ清掃作業の相談に行き、一旦帰郷してから北海道で講習会でした。北海道は今の時期、パック旅行の値段がびっくりする程跳ね上がるのに驚きました。講習会は概ね好評で、アンケートも4分の3近くが満足した感想を書かれていました。
さて、全国を講習会をして回り始めて、2か月近くになります。そうした中には様々な人が来られます。概ね熱心な方が多いのですが、中には自分の知識と講師の知識を比べたいというような方のたまに現れます。
こうした方の出現は中々大変です。本来私達の話はあまり論争にはならないはずの物なのです。なぜかと言うと世界的にはメンテナンスの理論はほぼ決まった考え方が定着しており、その上で運用についてが議論の中心になるのです。基本的な部分はお互いに了解事項になっており、その知識がないと議論に入れないのです。
しかし、このメンテナンス情報が我が日本はガラパゴス化しているため、少ないことからご自分で独自の理論を創り上げている人がいるのです。以前あったケースですが、カーペットクリーニングで「結晶化」と言う言葉があたかも新製品の様に叫ばれ、質問を受けた事があります。欧米ではカーペットシャンプー用洗剤は非常に発達しており、数十年前からカーペット用洗剤は渇くと粉になり、カーペットバキュームで吸い取ると洗剤分の残留がない様に設計されているのです。これは、質問の意図が直ぐ分りましたので、答える事が出来ました。特に目新しい技術ではないのですが・・・
同様に日本では洗剤を売る方が、各技術を思い思いにネーミングする為、どの技術なのかわからない事が、偶にあるのです。こうした際には、仕方ありませんので「知りません」と答えるしか方法がないのです。
いつも言っている事ですが、メンテナンス技術は論争の種になるものではありません(世界的に見るとですが)。我が日本で独自に行っている方法こそが特殊なものであるケースが多いのです。
札幌ビール園です。様々なビールの飲み比べも洒落てました。
