昨日は広島での講習会でした。人数は20名弱でした。
福岡でうまく行かなかったプレゼンテーションはウィンドウズにし、
会場の男性が上手くセッティングしてくれたので、パワーポイントも動画も問題ありませんでした。
今日は大阪で、これから3日間、1時間半程度の「トイレメンテナンスと消臭について」をある大手の会社での社内講習の一部として行います。
昨日病院清掃の3つのポイントの1番目を述べましたので、その続きを少し書きましょう。
2番目のポイントは
「易感染者と日和見感染」
です。医学の発達によって、かなりの病気が快癒する様になりました。逆に言えば昔でいえばかな重篤だったはずの方もそれほど難しくなく病を治す事が可能になったのです。しかし、そういう意味で通常の状態よりも病気に掛り易い人が病院には数多く存在する事になります。こうした抵抗力の落ちた方は感染に掛り易いことから易感染者(いかんせんしゃ)といいます。
一方、一説によると私達人間は体の内外に自分の細胞と同じ数の微生物を抱えていると言われています。目に見えないだけで、私たちの身の回りには数多くの微生物がいるのです。こうした微生物を常在菌と言います。
通常こうした常在菌は私達とバランスをとっており、問題も起こしません。しかし、中には相手の抵抗力が無くなると、感染を引き起こす微生物がいるのです。こうしたタイプの感染を日和見感染(ひよりみかんせん)と言います。相手が強ければ大人しく、弱くなると感染を引き起こすと日和見をするためにこうした名前がついています。そうしますと、病院の感染では、外から来るタイプの感染と現在すでにそこにいる病原菌による感染と2タイプの感染がある事になります。
病院では安易な水拭きは良くありません。上記の常在菌を広めてしまう可能性があるからです。従って、感染を抑える作用を持つ洗剤を使用すべきです。この手の洗剤を使用する際には病院清掃に特化したタイプの洗剤がお薦めです。
1. 感染防止効果を持つ
2. 基本的にノンリンスで使用できる(血液・体液の処理、ノロウィルス対応など特別な場合を除く)
3. 素材を傷めない
等が必要になります。
ノンリンスは重要なポイントです。普通のビルを清掃するつもりで「洗剤を残しちゃいけない」(これも本当は正しくないのですが)と考えて安易に水拭きするとそれによって常在菌を拡げてしまう可能性があるからです。
