今週は出張がなく、ベーシックな作業をしています。弊社の洗剤はユニークな特徴を持ったものが多いのですが、お客様方に紹介をするにあたっての絞り込み作業をしている時のことでした。
RJ8(アール・ジェー・エイト)
と言う次亜塩素酸を主成分にしたカビ取り剤があるのですが、この洗剤の話題になった時に弊社営業から
「このカビ取り剤よりもっと効く洗剤が一杯ありますよ!○○の方が良く落ちるし、新しく出た△△は更に落ちます。特徴として難しいんじゃないですか。」
と言う意見。
実際にこの洗剤は良く売れている他社のカビ取り剤の半分しか次亜塩素酸が入っていないのです。しかし、通常のカビ取り剤は使用後、かなりの刺激臭が残り、浴室で使用した場合は暫く刺激臭に悩まされるという事も少なくないのです。こうした事態を避けるために開発されたのがこの洗剤で次亜塩素酸を半分にしながら、洗剤の効果でその差をおぎなうように設計されているのです。従って、RJ8は塗布してもすぐにカビが消えるのではなく、3~5分するといつの間にか消えていると言うタイプの洗剤です。
この洗剤を使いなれている方は、時間が経てばカビが消える事を知っているので、カビの着いている部分に次ぎから次へと塗布し、塗布し終えたとこ所で(時間が経っていますので)水洗いをして洗剤分を除去するという作業手順にしています。刺激臭も少なく、大変便利な洗剤なのです。
また、こうしたタイプの洗剤はタオルやモップの消毒と染み抜き等としても使用するのですが(マイクロ繊維はいけません。次亜がナイロン部分を溶かしますので)、洗剤が多い事から、汚れが良く取れるのです。
指摘されたように、効果が直ぐに目で見て確かめられるというタイプではないので、初めて紹介する際には確かに有利とはいえないでしょう。次亜の量が半分なのですから。
但し、刺激臭を気にしている人は意外に多いのです。そうした人達にはもってこいでしょう。
即ち、この洗剤の特徴は「カビが良く取れます」ではなく「カビ取り剤の刺激臭でお悩みのあなたに!刺激臭のないカビ取り剤ならコレ!!」「タオル、モップの消毒・染み抜きならコレ!」なのです。
プロ用の洗剤にはこうした、チョットした用途の違いで人の評価が大きく変わる事が珍しくないのです。
紹介の仕方や特徴の伝え方にも大いに工夫が必要なのでしょうネ。
