トイレメンテでのネイディブ・アメリカンのセリフ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

今週は中部へ行っていました。一昨日は名古屋の大手メンテナンス会社でトイレメンテナンスの講習とデモを、昨日は岐阜で大量発注のお礼です。
岐阜では少し時間があったので、雨だったのですが長良川と岐阜城のある金華山へ行きました。
長良川は相変わらず綺麗でしたが、流が速いので驚きました。手前に船着き用池があり、ここが動いていないので、対比上速く見えるのでしょうか。ともあれ、これだけ多くの人が住んでいるのに、水の綺麗さは驚くばかりです。私たちは日本の水神話と戦っています。多くのメンテナンスパーソンが水拭きを信仰しており、それがために、差別化できなかったり、時間が掛かったり、作業効率が上がらなかったりしているのです。病院清掃では基本的に水拭きはいけません。常在菌を広げてしまう可能性があるからです。
しかし、こうした景色を見ると、皆さんの水神話も分かる気がしてきます。説明の仕方を工夫すべきでしょうね。

長良川
金華山(岐阜城)はロープウェイから降りてからもかなり登りがあるので、年配の方々はフーフー言っていました(私も年配です)。これを昔の人は下から(ロープウェイを使わず=当たり前ですが)行き来していたのですから、健脚ぶりが伺えます。
金華山

名古屋での講習会は1時間15分で、通常通り簡単な洗剤の説明と、トイレと風呂場、錆落としは通常と洗剤の方向が逆で酸が必要なこと、業務用トイレは便器の内側とそれ以外で洗剤を分けると作業が大幅に向上することなどを説明し、作業の簡単なDVD見せ、実際にトイレを使ってデモンストレーションをしました。
 簡単に作業が終わる様を見て、作業責任者の女性がこちらを上目使いに見ながら「信じられない」と言うのです。
 デモをしたトイレが最初からかなり綺麗で(さすがに業界大手の本社だけのことはありますネ)、差が出にくかったのでしょう。

 私たちは勿論彼女たちの今までのキャリアや経験にケチをつけるつもりなどは毛頭ありません。プライドを踏みつけるつもりも全くないのです。ただ、適切な洗剤と器材を正確に使えば、彼女たちの作業が大幅に楽になることを伝えたいだけなのです(勿論、この会社だったら社員は1000人を軽く超すでしょうから、会社にとっても大きな作業改善はハッピーです)。

私は胸に手を当て、こう言いました。

「私は今、西部劇に出演しているネイティブ・アメリカンの心境です。

  『インディアン、嘘つかない!』」

勿論、いつもの持論「メンテナンスは山登りに似ており、最初はガイドをつけた方がよいこと、うまくいかない場合はすぐに連絡が欲しいこと」を付け加えたのは言うまでもありません。