今回のお話は、人物が特定されない為に年齢も時期も、その他フェイクで書いてゆきます。過去のお話です。
登場人物
琴美ちゃん・・今回の主人公。３０歳のヘアメイクアーティスト。
浩二・・・30代のお笑い芸人で、琴美ちゃんの彼氏・・だったはずだが？最近売れてきた。
浩二の妻・・浩二の携帯から、琴美ちゃんの他に２名の浮気相手を見つけ、いてもたってもいられない。現在妊娠中。だが、奥さんにも秘密があった。
エイジ・・パンダの２０年来の友人。女優・モデルさんを手がけるヘアメイクアーティスト。琴美ちゃんが所属する美容室のオーナー。ヒゲマッチョな男性と猫っぽい女子と観葉植物が好き。
※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。よろしければ他のシリーズも合わせて、読んでみて下さい。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
浩二の妻
「ご無沙汰してます。
浩二の妻です。」
突然私に電話をかけてきた
浩二の妻。
なぜあなたは何事も
衝動的なのでしょうか。
私全然話したくない！
嫌な予感しかしない！
面識ないけれど
面識ないからこそ
話す前からすでに
普通にイライラするよ。
でも相手は妊婦さん。
今はきっと
いろんなホルモンが出まくっていて
不安定なのだ。
落ち着け私
ひっひっふー。
私
「…一体
何の御用でしょうか・・」
質問は、単刀直入な私。
浩二の妻
「なんのって…」
浩二の妻は少し間を置いて、
おもむろに言った。
浩二の妻
「浩二にあまり
ちょっかい出さないで
もらえますか。」
え。
ワッツ？
今なんて？
いやもうこうなったら、
シリーズ史上1番大きな声で
心から叫びます。
はぁ？？
何だチミは！！
ふざけるなこのやろー！！
とは言わなかったが、
しかし本当に、
何これ！
ひゃだ！！
私今電話越しに
何を言われているの？
急にアンポンタンなこと言われて
私の左耳がかわいそう！！
私
「…あの、すみませんが
ちょっかいって
私がご主人に
ちょっかいをかけたことは
一度もないと思いますが…
それはそんなふうに、
ご主人が
おっしゃってるんですか？」
浩二の妻
「いえ、彼はあなたのことをむしろ
庇ってばかりで
それがむしろ、
許せなくて…」
許せないのは
浩二が？私が？
どちらにしても、
はい、出た、とばっちり〜。
私
「それは庇ってるんじゃなくて
真実だからでしょうね。」
浩二の妻
「彼のことはもう、
信じられません。」
あ、いやそれはわかる。
信じられないことしかないからね。
でも疑う相手と
電話する相手違うでしょ。
どう考えても
私じゃないでしょ。
私
「あの・・ご主人が信じられないからって
なんで私に
電話してくるんですか。
あ、そういえば急に知らない方が
職場まで
取材も来ましたけど
私に何を言わせたいんですか？」
私は怒り口調ではなく、
もう、キョトン口調だった。
（そんな口調あったかしら。）
浩二の妻
「浩二に聞いてももう
埒が明かないので
他の方からお話ししてもらった方が
いいと思いました。」
あれ。
奥さん。
いや。
前からちょっと
わかってはいたけどさ
奥さんもだいぶさ
宇宙人なの？
変態なの？
これまでチミが妊婦さんだと思って
被害者だと思って
琴美ちゃんの時からものすごく抑えて
ひっひっふーしてきましたけど
こんなこと言われるなら
こんなことされるなら
パンダは怒りスイッチを
オンにしてしまいますよ？
ーーーーーーーーーーーーーーー