今回のお話は、人物が特定されない為に年齢も時期も全てフェイクで書いてゆきます。過去のお話です。
登場人物
琴美ちゃん・・今回の主人公。３０歳のヘアメイクアーティスト。
浩二・・・30代のお笑い芸人で、琴美ちゃんの彼氏。最近売れてきた。
浩二の妻・・浩二の携帯から、琴美ちゃんの他に２名の浮気相手を見つけ、いても経ってもいられない。現在妊娠中。
エイジ・・パンダの２０年来の友人。女優・モデルさんを手がけるヘアメイクアーティスト。琴美ちゃんが所属する美容室のオーナー。ヒゲマッチョな男性と猫っぽい女子と観葉植物が好き。
※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。
よろしければ他のシリーズも合わせて、読んでみて下さい。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生
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鳥料理屋での
ゴタゴタがあってから1週間。
琴美ちゃんはあれから
割と普通に
今まで通り仕事をしていると
エイジから時々連絡がきていた。
浩二から私には
連絡がない。
まぁ…なんかあったとして
私たちとあんな話をした後で
もう、相談はできないだろうな。
本当にあれは
なんだったんだろう。
そんなことを思いながら
さらに1週間。
最初は琴美ちゃんの気持ちが
心配だったりもしたけど
私が考えても仕方がないので
徐々に忘れるようにと努めていた。
そんなある日。
夜になって
エイジから電話が鳴った。
LINEやメールじゃない…
このパターン・・
嫌な予感しかない・・
私は渋々その電話に出た。
私
「はい。」
エイジ
「あ、なんかごめん。
…それでさ、パンダ。」
私
「いやだ！」
エイジ
「まだ何にも言ってない。」
私
「だけど言うんでしょうに。」
エイジ
「いや、なんというか、
パンダには関係ないんだけど
ちょっとお知らせがあって。」
私
「…お知らせ？
あ、いかんいかん。
私に関係ないなら、話さないでよ。」
エイジ
「そうなんだけどさ、
浩二がね。」
聞くとは言ってないけど、
全然言ってないけど
エイジはもう、
勝手に話し始めている。
私
「………。」
エイジ
「フライデー
されたんだよ
( ˙-˙ )きょとん」
は。
へ。
私
「ふ、フライデー？？
…だ、誰と。」
エイジ
「なんか、タレントさんと。」
は？
なんでここで
また新たな名前が出るの？
奥さんは？
結婚してたのすっ飛ばして
タレントさんの名前が出るの？
え？じゃあ琴美ちゃんやら
他の女子2名は？
頭があまり、ついていかない。
エイジ
「なんか内容が詳細すぎてさ、
奥さんか、タレントさん本人が
リークしない限り
書けない内容だったよ。
やっぱりもう奥さんが
何もかも話ちゃったのかな。」
私
「書けないって、
もうその内容読んだの？」
エイジ
「いや、琴美ちゃんから聞いた。」
私
「……。琴美ちゃんが
知ってるんだ・・
琴美ちゃんの様子は
どんな感じなの。」
エイジ
「なんと言うか・・
もう自分がバカすぎて
笑えてくるって言ってた。
あのお店での電話以降
やっぱり浩二と会ってたみたいで・・」
私
「会ってたんだ・・」
フライデーか・・。
意地悪な考えかもしれないのだが
私は内心ちょっと
ほっとしたのだ。
そっか。
あいつの悪事が、公になったんだ。
もはや浩二にはこのくらい
社会的な制裁を与えないと
あの病気のような浮気癖は
一生治らない
私はそう思った。
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