※今回のお話は、人物が特定されない為に年齢も時期も全てフェイクで書いてゆきます。過去のお話です。
登場人物
琴美ちゃん・・今回の主人公。３０歳のヘアメイクアーティスト。
浩二・・・30代のお笑い芸人で、琴美ちゃんの彼氏。最近売れてきた。
浩二の妻・・浩二の携帯から、琴美ちゃんの他に２名の浮気相手を見つけ、いても経ってもいられない。現在妊娠中。
エイジ・・パンダの２０年来の友人。女優・モデルさんを手がけるヘアメイクアーティスト。琴美ちゃんが所属する美容室のオーナー。ヒゲマッチョな男性と猫っぽい女子と観葉植物が好き。
※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。
よろしければ他のシリーズも合わせて、読んでみて下さい。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生
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仕事中にエイジから
琴美ちゃんの話を聞いて
私は気持ちを切り替えるだけで
精一杯だった。
安堵もしたが
理由も知りたかった。
仕事が終わって私も
病院に向かおうかと聞いたが
今日は多分
精神的にまだ落ち着いてないはずなので
会うのは本人が望んだ時にしようと
そういう話になった。
次の日琴美ちゃんから
エイジに連絡があったが
電話でさめざめと泣いて
ただ小さな声で
謝るだけだったらしい。
エイジ
「これまで休みの日も
結局撮影とか頼まれて
全然休んでなかったから
しばらく休養してって伝えたよ。」
エイジや琴美ちゃんは、
指名制の接客業。
急に休んだらどうなるのか
よくわかっているはずだ。
けれどその事をエイジは
全く愚痴らなかった。
私
「琴美ちゃん・・
浩二のこと、なんか言ってた？」
エイジ
「いや、その話はまた
落ち着いたら聞くことになってる。
昨日はなんかそういうの
聞ける雰囲気じゃなかったよ。」
私
「そりゃあそうだよね・・」
エイジ
「それより浩二の方。」
私
「うん」
エイジ
「あいつをなんとかしないと…」
私
「なんとかって
別れたんじゃないの？
琴美ちゃんはだから
浩二の気を引きたくて
あんなことしたんでは？」
エイジ
「いや、それがさ・・
これだけ琴美ちゃんから
少し聞いたんだけど・・
別れたくないって言ったのは
浩二の方だった。」
私
「は？
・・えっと、どう言う意味？
しかもそれでどうして
琴美ちゃんが死んでしまいたくなるの・・」
エイジ
「うん、そう言うの聞きたいんだけど
まだ琴美ちゃんは
色々整理して話せる感じじゃなかったし
浩二に聞いたところで
嘘つきそうだからさ。
だから
琴美ちゃんが回復するのを待って
詳しいことは聞くけど、
なんかもう本当に
琴美ちゃんは
変な男に巻き込まれたというか…」
私
「・・それにしても・・・
それでこのこと…
奥さん知ってるのかな。」
エイジ
「いやそこはさすがに
言ってないはずだけど…」
なにがなんだかわからなかった。
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