※今回のお話は、人物が特定されない為に年齢も時期も全てフェイクで書いてゆきます。過去のお話です。

 

登場人物

琴美ちゃん・・今回の主人公。30歳のヘアメイクアーティスト。

浩二・・・30代のお笑い芸人で、琴美ちゃんの彼氏。最近売れてきた。

浩二の妻・・浩二の携帯から、琴美ちゃんの他に2名の浮気相手を見つけ、いても経ってもいられない。現在妊娠中。

エイジ・・パンダの20年来の友人。女優・モデルさんを手がけるヘアメイクアーティスト。琴美ちゃんが所属する美容室のオーナー。ヒゲマッチョな男性と猫っぽい女子と観葉植物が好き。

 

※このブログは様々な女性の人生の一部を、私が本人に変わって書いています。

よろしければ他のシリーズも合わせて、読んでみて下さい。

 

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生

『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

 

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浩二の妻と、琴美ちゃん。

 

そして、カラーリング中なので

頭になんか巻いてる姿の浩二。

 

エイジはその三人を前に

進行役に回ることにした。

 

 

ただ、時間はない。

 

 

なぜならあと10分以上放置すると

浩二の髪の毛の色が

大変なことになるから。

(この話を聞いた時、別に浩二の髪の色なんて

 おかしくなってももういいじゃん。

 と私は突っ込んだわけですが、

 “そこはダメよ!こっちはプロなんだから!”

 とエイジに頭グリグリされそうでしたヨ。)

 

 

浩二の妻

「あ・・琴美さん、ですよね。

 

 初めまして。浩二のです。」

 

 

 

この奥さんの言葉は

決して強い言い方では

なかったようだが

 

 

 

琴美ちゃん

「初めまして、浩二さんには

 

 いつも

 お世話になっています。

 

 

なんだか敵対心剥き出しなのは

琴美ちゃんの方だった様子。

 

 

 

 

エイジ

「あの・・奥様。本日は当店への

 ご予約ではないとしたら・・

 

 浩二さんのお迎えだったんですか?」

 

 

 

エイジはさらっと

奥さんの用件を聞き出した。

 

 

 

 

浩二の妻

「あ・・・何もご連絡もなしに

 ここまで来てしまったことは

 本当に申し訳ございません。

 

 用件は・・

 

 お迎えというより・・

 少し琴美さんに

 

 お会いしたかったというか・・」

 

 

 

 

奥さんたら・・・

 

 

 

正直者っ。

 

弱々しい言い方だけど

すっごい行動力あるのねっ。

 

てかこっちは営業中なんで、

それは個人的に

違う機会にして欲しかったけどっ。

 

 

と、エイジは心で叫んだが

奥さんは被害者な訳で

ここまで来るからには

覚悟も必要だったのだろう。

 

もはや琴美ちゃんには

荒療治も必要だし

もう仕方ない・・

 

 

 

琴美ちゃん

「会いたいって・・

 どうしてですか・・」

 

 

 

浩二の妻

「浩二が琴美さんに伝えている言葉と

 私に伝えている内容の

 答え合わせをしたかったんです。

 

 どうやら多分、

 嘘をついてるのは浩二なので

 

 

 正直私も混乱するんです。

 

 私のことが嫌だとかなら

 もうはっきりさせて欲しいとさえ

 思っていますから・・・」

 

 

 

それは、その通りだ。

 

 

 

 

琴美ちゃん

「答え合わせ、、ですか。

 

 

 でも私の前で浩二さんは

 素直だと思っています。

 

 自分の気持ちに正直なのだと。」

 

 

 

これで琴美ちゃんは多分、

 

浩二をわかっているのは

自分だけだ

 

浩二が本気で愛しているのは

私の方だ

 

そう言いたかったのだろう。

 

 

エイジは琴美ちゃんの言葉を聞いて

もうこれは、相当やられているなと

はっきり悟った。

 

浩二は2人の会話を

オロオロした様子で見ているだけだ。

 

 

 

浩二の妻

「自分の気持ちに正直なのは

 本当にそうなのだと思います。

 

 だから、

 ブレーキ効かないというか

 壊れてるんです。

 

 だってさっき私がここに来た時

 浩二はなんて言ったと思いますか?」

 

 

 

 

琴美ちゃん

「それは…わかりません。」

 

 

 

浩二の妻

「浩二。さっき私に

 

 というか家でも言っていること

 話してあげてよ。」

 

 

 

浩二

「いや・・え?」

 

 

 

琴美ちゃん

「浩二さん。

 

 私も聞きたいです。」

 

 

 

 

浩二

「いや・・

 

 家でって・・

 何話してたかな・・

 ちょっとわからないな・・_」

 

 

 

 

っておい。

 

 

 

ねぇ。

 

 

アホなの?

(お口が悪いパンダさん。)

 

 

 

 

この状況で

逃げ切れると思っているの?

 

 

 

ここに私はいないけど

 

 

エイジもこういうタイプは

 

 

 

 

逃がしませんよ。

 

 

 

 

 

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