踏んでしまってハウジングを壊したウォークマン付属のインイヤーヘッドフォンをビニールテープで修理して使っていたことがある。

遠い昔、MTBで北海道を放浪していた時のことだ。

前後キャリアに装着したサイドバッグ4つとリアキャリアに載せたバッグ。そしてグレゴリーのテールメイト。

テント、スリーピングバッグなどの生活道具全部で約30キロほど。

それが当時の所持品のすべてだった。

どれが欠けても困る。そういうものばかりだった。

旅先で買った本は、道で出会った他のサイクリストやライダーと交換した。

当時の自分なりにミニマムな暮らしで数ヶ月を旅した。

そんな中で破損したヘッドフォンは当然自分でなんとかした。

物は持っていなかったし、毎日がけっこうハードだったが、自由で幸せだった。

自宅の自分の部屋においてきた物は、自分に本当に必要なのか?

帰ったら捨ててしまおうと思った。

実際帰ったらできなかったけどね。

だけど学んだことがある。

幸せと物は関係がない。

いま自分の心がどんな状態なのか。

それだけだ。

幸せでいるかどうかは自分の心が決めるのだ。

あれ?そんなに断言したらあかんかな。

よく忘れるけど、忘れたくないな。

今は?と聞かれたら、しんどいことはいろいろあるけど、でもきっと幸せだ。

まあ今の部屋は物であふれているので説得力皆無なわけだけれども。




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いまAKB48の女性が坊主頭になった件でずいぶんと話題になっているようだ。

アイドルファンというわけではないけど、テレビをつけるとたくさん見かけるので顔は知っている人だ。
名前は申し訳ないけど今回初めて知った。

ネットニュースで見た印象は、とても痛ましい。

ただ、普段ファンでもアンチでもないのでコメントするのも変だからなんとも言えない。

僕は小学生の頃から野球が好きで、中学生になった時に当然のように野球部に入った。

でもしばらくしてやめた。

なぜか。

坊主頭にする理由が理解できなかったからだ。

野球と髪型になんの関係があるのかわからなかった。

プロ野球選手はみんなが坊主頭にではない。

プロが違うのになんでクラブ活動で野球をするのに頭を丸めないといけないのかよくわからなかった。

僕は絶対に似合わない自信があった。

利き手を怪我してうまくボールを投げられなくなったこともあって、しばらくして退部した。

そんなヘタレと言われそうな体験を思い出した。

中学一年生当時理解できなかった野球と坊主頭の関係は、もうすっかり大人になった今でもわからないままだ。

だから何?と聞かれると「なんでもありません」だし、別に困らないけど。




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重度の知的障害を持つ少年と地下鉄に乗った時のこと。

彼はすぐに座り込んだり飛び跳ねたりするので、混んだ車内では支えるのに両手で抱えていた。

彼の肩越しに、ドア横に立っている女性が見えた。

僕の母より高齢に見えたので多分八十代半ばくらいか。少し疲れた様子に見えた。

車内に空いている座席はなかった。

若い人たちもたくさん座っている。

「誰か譲ってあげたらいのにな」と周囲を眺めてたら、向かい側のシートに座っていた小学校四年生位の小柄な少年がスッと立ち上がった。

「良かったら座ってください」と先ほどの女性に向かってとても丁寧に声をかけた。

ものすごく紳士的でかっこよかった。

思わず見惚れた。

彼がふとこちらを見て目があった。
思わずニヤッと笑ったらはずかしそうに微笑んで立ち去っていった。

かっこええやんか。

持って生まれたものか、ご家族のしつけか、それとも教育か。

とても素敵なものをもらった気がして気持ちよかった。

ありがとう。





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