踏んでしまってハウジングを壊したウォークマン付属のインイヤーヘッドフォンをビニールテープで修理して使っていたことがある。

遠い昔、MTBで北海道を放浪していた時のことだ。

前後キャリアに装着したサイドバッグ4つとリアキャリアに載せたバッグ。そしてグレゴリーのテールメイト。

テント、スリーピングバッグなどの生活道具全部で約30キロほど。

それが当時の所持品のすべてだった。

どれが欠けても困る。そういうものばかりだった。

旅先で買った本は、道で出会った他のサイクリストやライダーと交換した。

当時の自分なりにミニマムな暮らしで数ヶ月を旅した。

そんな中で破損したヘッドフォンは当然自分でなんとかした。

物は持っていなかったし、毎日がけっこうハードだったが、自由で幸せだった。

自宅の自分の部屋においてきた物は、自分に本当に必要なのか?

帰ったら捨ててしまおうと思った。

実際帰ったらできなかったけどね。

だけど学んだことがある。

幸せと物は関係がない。

いま自分の心がどんな状態なのか。

それだけだ。

幸せでいるかどうかは自分の心が決めるのだ。

あれ?そんなに断言したらあかんかな。

よく忘れるけど、忘れたくないな。

今は?と聞かれたら、しんどいことはいろいろあるけど、でもきっと幸せだ。

まあ今の部屋は物であふれているので説得力皆無なわけだけれども。




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