こんにちは!
国際薬膳学院 副学院長の寺薗真衣です。
秋といえば「白」の食材!
というのは薬膳の基礎で学ぶポイントの一つです。
その理由は、秋の乾燥によって弱る呼吸器系やお肌(中医学でいうところの「肺」)のトラブルに対応出来る効能を持つものに白い食材が多いから。
日本の民間療法的にも、
咳をするといえば蓮根の粉を使いますし、
のどが変だな、と思ったら蜂蜜大根をつくったりします。
そしてにんにくやねぎや生姜などの香味野菜は風邪予防によいというのを
昔ながらの知恵といいますか、どこか感覚的なところで知っている気もします。
そして薬膳の知識を身に着けると、
白いものは2つに分類出来て、
白くて辛みのあるものはカーッとするその発散力で風邪などの邪気を跳ね返すちからになり、
白くて辛みのないものはじゅわっと体の中を潤わせて、身体の加湿器をチャージする力になる、ということを学びます。
そして、さらに白い食材はよくよく考えると、
かぶや大根は消化酵素を持っていたり、えのきや蓮根や山芋や里芋は加熱したらぬるっとして、胃腸への負担を軽くしてくれる効能まで持ち合わせていることに気づきます。
よく、白いもの=精製された砂糖や小麦粉 というイメージがあるところから、
白いものは身体に悪い
なんていわれたりもしますが、
自然界にそのまま存在する「白」はなんてポテンシャルが高い食材なんだろうか!!と最近しみじみ感じています。
秋の養生は「白」い食材で「辛み」をうまく取り入れる、と言いますが、
かぶや大根、や玉ねぎやねぎ、そして白菜だって、加熱度合いで「辛み」が「甘味」に変わるではありませんか!!
甘味は潤いを産む味でもありますし、野菜から出る甘味はうま味でもあるので、これまた滋味深く染みるお味になる訳ですよね。
サラダで食べるか、おだししみしみの煮物で食べるかで、アプローチを調整できるなんて、優秀過ぎる!!!
白くて辛くないの方に分類される白いお野菜にも、ちゃあんと、肺をうまく調整する機能が備わってたんだな、なんて
この間白菜のサラダを作っていてほんのり感じる辛みに一人ニヤついていた私なのでした。
あなたもこの秋は、「白の食材の使い手」になってくださいね!(見てないけど鬼滅の刃風(笑))
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