さて、西禅院の朝は6時半の朝のお勤めからスタート。
これは自由参加ですが、かなり大勢の宿泊客が参加していて、外人さんたちも頑張って正座していたりしました。
本堂は撮影禁止ですので残念ですが、それはそれは美しい本堂です。
薄暗い中、ガスストーブがゴーーーと音を立てていて、
それほど寒くはありません。
寒さを期待している宿泊客もいるようですが、
さまざまな年代、国の人たちを考えて暖かくしてありますし、正座でなくてもよく、座椅子のような椅子も置いてあります。
お経をあげる中、お焼香をする際も、外国人が上手に神妙に手を合わせていました。
ありがたい法話もいただいて、
朝食です。
朝食はとてもシンプルですが、ひりょうずがとっても美味しかったです。
そして、となりの白人男性が、味付けのりの封を開けたので、チラチラみていたら、上手に箸でくるりと巻いて、食べていたのでびっくり。
宿坊にいた外国人は白人ばかりで、みなさんマナーも良く、日本文化に詳しいように思います。
何度も足を運んでお寺などを回っているのかもしれません。
さて、朝8時半。希望者はチェックアウトをして、お庭に集合。
住職に1000円払って、壇上伽藍を案内していただいます(住職さん行われない日もあるようです)
この赤い桶は、馬盥と言って、もともと馬の水飲み用だったそうです。
今は手を清めるものとなっているようです。
至るところのお寺さんにお水が汲んであります。馬は見ませんが、笑
その前の杉盛は、なんだったかなー、昔は別のモノだったと、うーん、忘れちゃいました、汗
今は手を洗った後の露落としの役目があるとも言われているようですが。
さて、目の前の壇上伽藍に向かってレッツラゴー。
私達の他に、歴史に詳しいご夫婦と、80代のお母さまと娘さん親子が一緒でした。
なんという晴天。
この日は、特別に、根本大塔が、無料で拝観出来ました。
ここは弘法大師が高野山開創にあたり、真言密教の根本道場としたところです。中央に大日如来さんがおられ、他にも金剛界4仏様がおられ、他に16大菩薩の絵が描かれています。
撮影禁止で残念ですが、
いろいろと詳しくお話をいただきました。
若い僧侶ですが、
なんと、ご住職なのだそうです。
昨日のチェックインの時は、若いお坊さんだと思ってした。
この壇上伽藍には、外なのに絨毯が敷いてあります。
これは、本当は石畳にしたら、雨でも足が汚れないのですが、
世界遺産なので、石畳などに変更したり出来ないから、なんだそうです。
この鐘が、一日に何度か、計108回叩かれるもので、高野山全体に響き渡ります。
普段鐘の音を聴くのは除夜の鐘だけなので(でも考えると、今住んでいるところは聞こえて来ませんが)
大晦日気分の昨夜でした、笑
ほんと、見上げても見上げても美しい空と、根本大塔のコントラストです。
金堂は、翌日5月3日に大きな行事が行われるため、今日は準備で拝観することが出来ませんでした。
高野山の総本堂で、
実は、金剛峯寺には本堂がなく、ここが本堂になるのだそうです。
この中門は、27年に再建されましたが、
根本大塔にしろ、金堂にしろ、何度か火災消失、再建を繰り返してきたようです。
六角経蔵は、鳥羽天皇の皇后であった美福門院が天皇の菩提を祈るために、浄写された一切経を納めるために建てられたもので、
下に取っ手がついていて回せ、
一周回すと一切経をすべて読んだと同じことになるのだそうです。
ということで、みんなでせっせと回す、笑
裏にある明神社は、昨日行った、丹生都比売神社の丹生明神と、高野明神が祀られ、
高野明神は、狩場明神とも言われ、天気のいい日は狩りに行かれているらしい、笑
向かいの山王院では、毎月16日に、お経を読むそうですが、
雨だと狩りに行かれないと言うことで、
この日の雨の確率が、70~80%。
今年は1月から4月まで雨か雪で、現在100%
一昨年27年開創1200年だった年はなんと!!!1月から12月まで、16日はすべて雨だったそうです!!!!!!!!
西塔は、地味ですが、中がそれはそれは美しいそうです。
普段は見られません。
そしてこのご住職。18歳で高野山に、山口県(記憶違いだったらごめんなさい)に来たのだそうです。
お寺の息子さんでもなく、きっかけを伺ったら、お母様を早くに亡くして、お葬式などでお坊さんを間近に見て、お坊さんってすごい!と思ったのがきっかけだったとか!
修行が10年ちょっと前とおっしゃっていたので、
30歳ぐらいでしょうか。お若い住職です。
苦労もありますとおっしゃっていました。
今が良ければいいというものではない。
宿坊として、評価も高く、じゃらんなど、ネットでも予約が出来るハイテク宿坊は、見た目は歴史を感じますが木のドアを開ければシャワートイレ。
いろいろと工夫をして、今だけではなく、永久にこのお寺を維持していかなければなりません。
まだ、3月に赤ちゃんが生まれたばかりなのだそうです。
高野山にはたくさんの宿坊がありますが、
ここは壇上伽藍の目の前。さらに、壇上伽藍(夜でも夜中でも入れます)を通過すると高野山唯一のコンビニ、と便利な立地にある上に、
こうやって1000円で壇上伽藍の説明もいただけるので、オススメです。
最高の景色です。
御影堂は、金堂が火災に遇った際に、かやぶき屋根は簡単に燃えてしまうので、燃やすまいと、
向かいの味噌屋の味噌を運んで屋根に塗って消失を免れたのだそうです。
その味噌屋。
さて、ざっと1時間半、お若い住職の熱い高野山や壇上伽藍、仏教、お大師さまについての説明をいただいて、ここで解散。
三鋸の松は、
唐の国から弘法大師が、三鋸を投げこの松に三鋸が、
掛かっていた松。
松の葉で、葉が3つあるものがあって、それを見つけるとラッキーなんだそうで、みんなが眺めていましたが、なかなかあるもんじゃないですね。
コンビニ隣の和菓子屋さんで、暖かい酒まんじゅうを食べ、
次のGSのある角を曲がると、
ごまどうふの、角濱さんがあります。
宿坊でいただいたごま豆腐が驚く美味しさだったので、お土産に購入。
1ヶ月日持ちするものと、当日しか持たない生があり、
いずれも買いました。
生は帰ってから、その日娘が留守だったので夫とがっつり頂きました。美味しかった~~~
日持ちする方は、5月4日に西村家の集まりでいただきました。
わーずかに生の方が美味しかったです。
この日は5月2日。
翌日から、子どもたちが帰省してくるので、掃除をしなければならず、
早々に10時半すぎに、高野山を出て、
道に迷って、反対の高速道路(無料区間)に乗ってしまったSAでお昼ご飯を調達して、
帰ってきました。
ペットホテルに預けていた柚子さんは、
いつものように、帰宅を拒否、笑
いつもですが、
今年のGWは特に、忙しく終わり、疲れが取れたのは、1週間後でした。
おしまい。