象使い授業1日目 part3 | 象使い生活徒然日記

象使い生活徒然日記

タイ北部のチェンマイ。
山岳地帯の、のびのびとした場所で象使いをしています。
象との生活や、山岳民族の生活。
毎日の中のあれこれを綴っています。

時間はお昼過ぎ、15:00前くらい。
チシ: 「夕方3時くらいに象は森で寝ます。これから森にメーマーを寝かせに行って、おしまい。
チェーンを装着したら下山します。」

リエ: 「今、象がチェーンしてることを虐待だって、よく動物愛護の団体が言ってるけど、それってどうなの?ホントなの?私実は気になってたんだ。」

チシ: 「ははは!確かによく非難中傷を浴びるんだけど、よく考えて!象からしてみたら、チェーンなんて糸みたいなもんだよ。だからもし怒ったり、嫌なら自分で切ったり外しちゃう。大切なことは、この地域で象と人は共存していること。お互い助け合って生きてます。
チェーンの意味は縄張りや安全区域を象が認識できるように装着します。
チェーンを小さい時から装着するうちに、ここからここまでは安全な場所と判ります。縄張り荒そいが起きたら人間が巻き込まれても、象達がぶつかり合っても大きな事故になります。
崖があるから危ない!とか、密猟等から身を守る為にも、象が自分のセーフティゾーンが判るようにチェーンを装着します。」

確かにそうですよね。
象は人間の50倍以上の大きさです。
嫌ならプチっとあっさり切っちゃいますよね。
しかもメーマーは、チェーンを装着する為に自らリャン教官を手伝っています。
リャン教官は50mの長さのチェーンを持っていましたが、50mのチェーンはかなりの重量があります。
メーマーが、鼻でチェーンを持って木のふもとまでチェーンを運び、自分から足をリャン教官に出しました。

ホントに賢いなぁ、象さんって。

確かに眠そうなメーマー、朝までゆっくり寝てねカナヘイうさぎ