能「山姥(白頭)」金剛流 が先日放映になった。
シテは、金剛流26代宗家の金剛永謹さん。
この方の演じられるものは、ほとんど持っていなかったので、大変
貴重だった。
オーディオやクラシックにも大変詳しく、ロシアのピアニスト
アファナシェフの2008年に放映された番組、
「漂白のピアニスト アファナシェフ~もののあはれを弾く」
で対談をされた。
(左:シューベルト「最後の3つのソナタ」 右:「モーツアルト「幻想曲」)
この時、
フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュの演奏で、
「音のない部分の緊張感
を演奏で表現する凄さと、
この静寂に耳を傾ける」
重要さをおっしゃった。
始まりと終わりはつながっており、どこともない静寂から生まれ
また、どこともない静寂のうちに終わり、また、始まる。
能でも、オーディオでも、クラシックでも、常に、究極のものを
求められる凄さを感じる言葉であった。