図書館の大魔術師を無料で読んじゃおう! -9ページ目

図書館の大魔術師を無料で読んじゃおう!

人気急上昇中のマンガ図書館の大魔術師。無料で1話読めてしまうサイトを発見しました。図書館の大魔術師の感想(ネタバレではなく、あくまで私の感想)を書きますので、ファンの方はぜひご笑読ください!

物語の原作や歴史を先読みしてしまうのは、私は好きではありません。

読了後にもう一度楽しむために歴史や原作に当たるのはいいのですが、最初から答えを知ってしまうと、私は楽しめないのです。

でも、図書館の大魔術師は、私は相当にはまってしまった漫画です。

その原作を読まなくとも、どういった時代に書かれた本かぐらいは知ってもよいと思い、調べてみました。

・・・あれ?ぐぐっても、「風のカフナ」って出てこないよ!?

原作者のソフィ=シュイムとか、翻訳者の濱田泰斗ってだれやねん!?

 

原作者や翻訳者はともかく、「風のカフナ」は登場人物の一人、セドナのことかなと想像しています。

 

カフナは司書のことと作中に書いてありますし、カフナのうちセドナは「風の魔術師」と呼ばれているので。


 

仮に風のカフナがセドナのことだとしても、なぜこの物語の原作という位置づけでセドナをフォーカスするのかは、まだわかりません。

セドナ本人のことを言っているのではないのかもしれません。

でも、図書館の大魔術師の物語を読むにあたって、セドナには注目する必要がありそうですね!

 

ちなみに、最新話のレビューをこちらに投稿しています。中央図書館を描いた姉妹作品の「図書館の見習い司書」のレビューもぜひ読んでやってください!)


そのセドナは、第1巻であるものを魔力で鎮圧します。そのシーンの大きさ、美しさには目を見張るものがあります。

 

セドナの活躍、シオの大冒険を十分に担当するには、紙版よりも電子書籍がよいと思っています。

 

図書館の大魔術師のウリの一つである、読み手をグイっと引き込む圧倒的な絵の美しさは、綴じで中央切れする紙版では堪能しきれないのです。

 

(紙では以下のような美しい絵が中切れします。)

 

これを楽しむためには、紙よりも電子書籍のほうが適している気がします。(紙だととじ込みで絵が真ん中で切れちゃうので。)

 

こちらで見てもらえれば、すぐにわかると思います。

マンガ無料立ち読み  

(上のリンク先のサイトで図書館の大魔術師と検索してもらって、立ち読みボタンを押してもらえれば、画像が見えます。もちろん無料です!

Magus of the Library-

 

図書館の大魔術師のサブタイトルです。カタカナ読みすれば、メイガス オブ ライブラリ。

ライブラリはわかりますよね。図書館のことです。

 

メイガスは、魔術師のことです。

 

でも単なる魔術師ではありません。

 

そもそもメイガスはMagi、カタカナ表記すればマギという言葉の単数形です。

 

マギとは、古代ペルシャの宗教儀礼をつかさどっていた司祭のことをいいます。

 

転じて、聖なる力を発揮する聖者を意味します。

 

したがって、タイトルは「大魔術師」となっていますが、「悪魔」の術を使う人という意味ではなく、「聖」なる術を使う偉大な人という意味で使っているのだと思います。

 

なお、キリスト誕生時に3人の司祭がはるばるイスラエルまでお祝いに出向いてきたことから、Magiを東方の三賢人と呼ぶことがあります。

 

ちなみに、エバンゲリオンでもマギって出てきましたよね。

 

エバンゲリオンでは、マギは東方の三賢人の名前を持つ3つのコンピュータシステムの集合体でした。同じMagiですね。・・・余談です。

 

脱線ついでですが、Magusという言葉を使うことや、1巻最初のラクダや登場人物の皮膚の色が褐色がかっていることからすると、やはりこの物語はアラブの物語の影響を受けているように思います。

 

アラブの物語というと、アラビアンナイトとか、アラジンとかが思いつきますね。

 

また、物語でおそらく重要性を持つであろう中央図書館ですが、古代エジプトのアレクサンドリア図書館を思い起こします。

(画像出典:WIKIMEDIA COMMONS)

アレクサンドリア図書館は70万冊もの写本を擁したそうで、それらはすべて人手で管理されます。

 

そのためには十分に訓練された多数の司書が必要に違いありません。

 

きっとこの物語に出てくるような本獲得のための渉外活動や、補修、図書館法の制定とその遵守状況の監査といったことも必要だったはずです。

 

このように図書館の大魔術師は、中東やエジプト当たりの物語をイメージしやすいです。

 

でも、目次の背景として影絵が描かれているのですが、それはなんとなくバリとかポリネシアの神々のような雰囲気を漂わせています。気のせいでしょうか。

 

タイトルの表現に着目するだけでも、作者の本作品へのこだわりを感じます。きっと作者はこの物語を書くにあたり、相当なリサーチをして臨んでいるに違いありません。絵の精緻さから見ても、かなり細部にまで、それどころか描かれない部分にまで気を遣う方だと思います。

 

今後、重層的で緻密な物語展開が期待できますね。わくわくします!

まだ1巻ですし、物語が始まったばかりなので、正直1巻の登場人物がこの漫画の主要な登場人物なのかまではよくわかりません。

ひとまずは、第1巻で出てきた主な人たちを整理しておきます。

まだ語られていない背景や秘密がたくさんあると思いますので、現在わかっている情報(進撃の巨人の「現在公開可能な情報」みたいですが。。。)でまとめます。

まずは主人公の少年

少年は、貧しい家に生まれた、貧民街の住人です。知的好奇心にあふれ、本を読むことがとても好きな男の子。でも、貧しいがゆえに、村人からは差別的な扱いを受けます。複数の民族の血を継いでいるようで、他の村人と異なり耳が長く、そのことでもつらい思いをします。いつかきっと、自分の前にヒーローが現れて助けてくれると夢見ています。1巻ではまだ弱く庇護される存在ですが、2巻以降、大きく羽ばたくことが期待されます。

表紙の緑の目、金色の髪、白い肌、そして長く尖った耳をもつ少年は、おそらくこの少年の成長した姿なのでしょう。

次はセドナ

彼女は、本の都アツファックにある中央図書館に勤務するカフナ(司書のこと)です。中央図書館には大陸(まだ大陸がどのようなものかはわかっていません)のすべての本が集まるのですが、その本を護る役割を担うのがカフナです。

中央図書館は複数の組織に分かれ、セドナはそのうち守護室に勤務。守護室は貴重な本を盗賊から守り違法書物を取り締まる、いわば本の警察のような部署だそうです。

1巻では、セドナは主人公の少年を守り、教え、励ます、いわば物語の導師のような役割を果たします。今後彼女がどう物語にかかわるか、楽しみです。

ククオ


ククオは頭に角の生えた大型犬みたいな生き物です。少年が落ち込んでいるときに、楽しみにとっておいたデザートをやせ我慢しながら少年に渡す、心の優しい動物です。
大きくなると体長4メートル、体重350キロになるといわれ、奇跡を起こす聖獣とのこと。獰猛な性格にして高い知能を持つ動物で、人には決してなつかないといわれているそうです。でも、少年には例外的になついている模様。

ほかには、やはりカフナの人たちは重要人物になると思いますが、人数も多くだれが今後活躍するのかよくわからず。

ひとまず登場したカフナの中でセドナに次いで重要そうな、アンズをピックアップ。

アンズは、この時点で33歳と、比較的年長者。中央図書館の渉外室に勤務。渉外室は、図書館を地方展開するための交渉や新発見の書物獲得のための交渉を行う部署だそうです。見習いカフナへの渉外業務の教官も務めているそうです。怒ったら半端なく怖いとのこと。威圧感から、怒ったアンズの背後には大蛇のオーラが見えるとか見えないとか。。。
1巻では、カフナのリーダー的立場のように見えます。

図書館の大魔術師は、きっと登場人物の多い物語になる予感がします。登場人物はしっかり追っていくほうがよさそうです。