図書館の大魔術師を無料で読んじゃおう!

図書館の大魔術師を無料で読んじゃおう!

人気急上昇中のマンガ図書館の大魔術師。無料で1話読めてしまうサイトを発見しました。図書館の大魔術師の感想(ネタバレではなく、あくまで私の感想)を書きますので、ファンの方はぜひご笑読ください!

 
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7.5話で分かったこと1点と疑問を感じたこと1点を書きます。

まず分かったこと1点。

第4話に登場し、以来シオの旅に同伴する大人の「親方」と呼ばれる人がいます。

この人は一体誰なんだろう、と思っていましたが、今回明らかに。

実は、第1巻第1話から登場していた、アムン図書館館長のオセ=メネスです。

1巻では髪の色が黒くちょび髭をはやしていましたし、帽子をかぶっていませんでした。

 


そこから、シオの旅立ちまで10年弱が経ち、館長もお年を召したようです。



紙が白くなり、やや老けたご様子で、館長とは気づきませんでした。

1巻ではシオを忌み嫌い、邪険に扱っていたのですが、すっかりと改心したようで、いまじゃシオとすっかりと信頼関係ができたようですね。



もともそメネスは商売で成功した富豪ですから、シオのパトロンになってくれているのでしょうね。

カフナは裕福な家庭の子女が目指す資格だそうですので、本来はまずしい家の出であるシオは、やはり分不相応。

きっと、メネスが金銭的、あるいは精神的なサポートをしているのでしょうね。

続いて疑問を感じたこと一点。
7.5話ではシオは、貴重な本と小動物を交換しました。

それも、何のためらいもなく交換を提案しました。

一般人ならそれは違和感ないのですが、

「書を護ること それ即ち 世界を守ること也」

を格言とするカフナの世界をを目指すシオが、貴重本といきものの交換の提案を即断したところは意外でした。



これは、シオの性格なり英雄としての特徴を意味するのでしょうか。

本が好きで好きでたまらない人なら、他人が所有している小動物をもらい受けるために貴重本を譲るということに、多少なりともためらいがあってもいい気がします。

でも、シオはためらいなし。



これは、シオがカフナになるのではなく命を守る英雄になることを意味するのかもしれません。
 

7.5話のレビューです。

8話と思っていたら、7.5話だそうです。

前回は、手負いの小動物を手当てしたシオが、驚きの行動に出るところで終わりました。

驚きの行動とは、小動物を譲り渡すよう、乱暴な持ち主に拝み倒す、というもの。

でもその小動物はとっても希少価値があるそうです。

いくらなんでも、それをただでちょうだいと店主にお願いするというのは、ちょっとムチャ。

案の定、シオはその持ち主からボコボコにされてしまいます。

 


手元で保護している傷負いの小動物を僕にください!と主張するシオと、小動物をはやく返せと強ばむ持ち主。

状況の打開策が見出せない状況が続きます。

シオは、もうすこし作戦を練ってから頼めばいいものを、ただ小動物をくださいというだけなので、こうなっちゃうのは当然ですよね。

そこで、アレフがいい手を思いつき実行します。

➡アルフについては前回記事を参照「図書館の大魔術師 第7話に登場する伏線は?


それは、店主が気づいていないけど実はものすごく希少価値のある古本を安く買い取り、その価値を店主に知らせたうえで、その本と小動物の交換を迫る、というもの。

金儲けに目がない店主の性格を見抜いた、交渉戦略ですね。

策はうまくいき、シオは小動物を手に入れました。


今後、その小動物はシオの旅に連れていくことに。

7.5話は、そんなストーリーです。


 

今回は7話と7.5話という二回に分けての掲載です。

話が長い分、きっとこの2話は図書館の大魔術師の中でも重要な意味があるのでしょうか。

では、それはなんなんだろう、と考えてみるのですが、あまりイメージできません。

この小動物は、それなりに重要ではありそうですが、いっても小動物ですから、まぁ、にぎやかし程度のモノのようにも思います。

アルフは、今後も物語に登場することになることがわかりましたが、どの程度のキャラになるのでしょうか。

前回投稿した「図書館の見習い司書」にて書きましたが、中央図書館の見習い司書は栞(しおり)と呼ばれる3名の班で行動することになりますが、もしかしたらシオ、ミホナ、アルフが栞になるのかもしれません。

➡前回投稿「図書館の大魔術師 第8話の前に~「図書館の見習い司書」レビューその2


そうすれば、アルフはカフナ試験に合格後、当面シオと運命共同体となるので、その意味ではアルフとの出会いは重要。

まぁ、今後の物語でおいおい今回のストーリーの位置づけがわかるといいですね。

次回はいよいよアフツァック入りです。(↓アフツァック中央図書館。「図書館の見習い司書」より)



セドナとの再会もあるかもしれません。
 

まだ一巻をお読みでない人は、下のサイトで立ち読みして確認するといいです。

私が使っているのはこちら。キャンペーンとかもよくやっているので、おススメ➡マンガ無料立ち読み

 

図書館の大魔術師は、なんといっても絵の美しさがウリです。

 

それを楽しむには綴じで中折れする紙版より、電子版が圧倒的におススメです!

 

さて、「図書館の見習い司書」(以下、「見習い司書」)
のレビューを2回続けてきました。

前々回の投稿では「図書館の大魔術師」(以下、「大魔術師」)との違いを確認しました。

前回の投稿では「見習い司書」の主人公シオの性格や登場人物について簡単に確認しました。

今回はいよいよ、物語本編の話を確認します。


 


この物語のハイライトは、カフナになるための定期試験の一つである「季公課題」をクリアすること。

季公課題は抜き打ちテストです。

班の3人が一組となって協力して課題をこなさないといけないのです。



課題準備のため、シオは「印刷革命論」というテーマの資料作りを任されます。

資料作りに夢中になったシオは、調べものでつい徹夜をしてしまいます。

当然、翌日の仕事は眠気でグダグダ。

(職場でこれはないでしょ。。。)


ついにシオは、大変な失敗をやらかしてしまうのです!

どんな失敗かというと、貴重な装飾写本の破損。



写本とは先人が残した手書きの書物で、もちろん世界に一つだけしかありません。

そして、その中でも装飾写本は芸術性の高い、いわば世界遺産ともいえる写本です。

修復できたとしても、それはもはや修復者の手が入ったものであって、もとの写本と同じではありません。

大失態をやらかしたシオに対し、ついに上層部はおかんむり。

シオは、クビか左遷か、どっちかになりそうです。

シオ、大ピーンチ!!


しかし!実は大失態をやったのはシオ本人ではなく班の別のメンバーであったことが発覚します。

シオは、お人好しなので、失態を犯した人をかばって自分のせいにするということをやっていたのです!

(・・・私個人としては、それは本当の意味で誰のためになることなのだろうと疑問は持ちますが、まぁそれはさておいて。。。)

でも、他人をかばったとしても、自ら失態を犯したといったシオが、無罪放免になるわけはありません。

このタイミングで、例の抜き打ちテスト、「季公課題」が班に与えられるのです。

これは、失敗を犯した班に対し、真のカフナを目指すものとして、なにが重要なのか頭を冷やしてよく考えろ、という上層部から課された命題なのです。

与えられた課題は、まったく知らない言語を話す老婦人の調べものを探し出す、というもの。

唯一の手掛かりは、老婦人が持つ、未知の言語で書かれた巻物の一部。

老婦人は、その巻物の全文を見たいようなのです。

コミュニケーションが取れず困り果てるシオ達。

そんな中、シオが重要なヒントに気が付きます。

そのヒントは、実はシオが徹夜で印刷革命論の資料をまとめたときに知ったものでした。

これにより班は無事季公課題を乗り越えることができたのです。

難題にぶつかったときに解決策を思いつくかどうかは、その人のそれまでの見聞き経験の量に依存するものです。

シオのように、いろんな本を読み、ヒトにかかわる人は、問題解決の引き出しを多く持ち、普段は役立たずでも緊急時に重要なヒントをもたらすのでしょう。



物語は最期を迎えます。最後は、シオをカフナの世界にいざなったメンターのモノローグです。

「本は世界也 本を護ること それ即ち 世界を護ること也」

カフナの世界の格言を持ち出して、カフナの役割を総括します。



でも、そんな重要な役割を認識しながらも、最後に一番大事なのは、

「本が大好き」

その気持ちなのです。


 


さて、3回に渡って投稿してきた「図書館の見習い司書」のレビュー、いかがだったでしょうか。

総括すれば、物語としてはやや平凡な盛り上がりでした。

問題解決も、すこし安直だったかなぁという印象です。

でも、やはり「図書館の大魔術師」で見られるような、作者の本への愛情や、心に残る本を読んだ時の私たちのすがすがしさを感じることができる、佳作だったとおもいます。

なにより、図書館を護る司書という一見ニッチなジャンルも、設定次第ではとても魅力的に描けるんだということがはっきりした作品だったと思います。

林先生には、ぜひ「図書館の見習い司書」を圧倒的に超える、壮大で美しいビブリオ・ファンタジーを描き続けていただければ嬉しいです!

(ところで「季公」って調べてもよくわかりませんでした。もしご存知の方がいたら教えてください~)