僕が本書を読んでいたのは同じくNHKスペシャルの
「チャイナパワー」が放送されていた頃でありました。
ここでは2007年4月から北京オリンピック直前の
08年7月までの中国が描かれております。
本書はNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」の
大型シリーズでテレビ放送されていたものを書籍化
したものです。
僕が本書を読んでいたのは同じくNHKスペシャルの
「チャイナパワー」が放送されていた頃でありました。
具体的な時期を言うとすると2008年から09年ごろの
ことです。
本書で取り上げられているのは07年4月から、北京
オリンピック開催直前の08年7月までの頃であり、
経済大国として激動の変化を遂げていく一方で、それらに
伴う社会的な「軋み」を鋭く捉えた一冊でありました。
今や「失われた20年」と言われる平成の大不況に喘ぐ
日本を尻目に、4年間の取材をもとに13億人の欲望が
奔流となってうねり続ける姿を描き、そのエネルギーの
「熱量」に驚かされつつも、その変化についていくことが
出来ない人間のもつ苦悩にも鋭く迫り、「中国」という
巨大国家が必ずしも「一筋縄」ではいかないものであることを、
この文章を書きながら再認識しております。
DVDは残念ながら発売されてはいないようなので、
興味をお持ちになった方は「NHKアーカイブス」などで
映像を確認しつつ、本書を手にとっていただけると
嬉しく思います。
![]() | 激流中国 1,575円 Amazon |
←1クリックお願いします。