望遠ニッポン見聞録 (幻冬舎文庫) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書はイタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。

 

西原理恵子画伯曰く「海外ドサ周り」こと異国暮らし歴

 

十数年の著者が自分の生まれ故郷である日本を

 

「近くて遠い」目線からつづったエッセイ集であります。

 

 

 

 

 

本書はイタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。

 

西原理恵子画伯曰く

 

「海外ドサ周り」

 

こと異国暮らし歴十数年の著者が自分の生まれ故郷である

 

日本を「近くて遠い」目線からつづったエッセイ集であります。

 

もともと自らの「モーレツ家族」の日常をmixiにアップし続け、

 

更新されているブログを拝読させていただく限りでは、

 

筆者の文章は独特の味わいがあって好きです。

さらに、自身がイラストを描いているので、またそれも一服の

 

清涼剤となっております。書かれていることはいまや筆者の

 

代表作となった『テルマエ・ロマエ』のルシウス並みに日本に

 

驚き、日本文化を楽しみ、真面目に悩む姿であり、彼女の真剣な

 

まなざしや苦悩する姿が真摯であればあるほど、それが

 

ユーモラスな笑いとなって行間からにじみ出てくるのでした。

たとえば、おっぱいだけが巨大化しつづけるオタクMANGAや、

 

日本における宴席には必ずといっていいほど出てくる「国酒」

 

ビールについてや、伊達男は伊太利亜にはいない、という

 

箇所にも衝撃を受けました。

 

僕は「イタリア男」というのはベルルスコーニ元首相のことを

 

考えていましたが、イタリア人の筆者の夫に言わせると

 

ああいう男はイタリアでもまれだそうで、

 

「その話題には触れないでくれ」

 

というのが一般的な認識だということを読んだときには

 

『やっぱりそうだよなぁ』

 

と思ってしまいました。

最後のほうに、日本の女性が強くなっても、日本の男性は

 

弱いまま、というタイトルの文章があって、そこに関しては

 

われわれ男性は十分に反省しつつも、最後まで面白く

 

読める一冊でございます。

 

 

 

 

 

 

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