もっと論理的な文章を書く | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

この本は年間79万3000字以上も書く弁護士の

 

筆者が紹介する「論理的な文章を書く」技術を

 

紹介した本です。

 

具体的なテクニックがほとんどなので日頃書類

 

などの「公文書」を作成する方には参考になると

 

思います。

 

 

 

 

 

この本は僕が純粋に文章の技術というものの参考に

 

なるかと思い、読んでいた本です。読みながら考えて

 

いたのはガルシア・マルケスの『コレラの時代の愛』

 

(新潮社ほか)という小説で、主人公の

 

フレロンティーノ・アリーサが叔父の会社に就職して

 

すぐのころ、ビジネスレターを書くときにまるで詩を

 

書くように書いていたので、それを直されていたという

 

エピソードを思い出してしまいました。

彼の例を引き合いに出したのはともかくとしてビジネス用に

 

書く文書と小説家や書く文章では明確なまでの違いが

 

あって、僕自身、二十歳ぐらいまでに文学的なものに

 

どっぷりとつかっていたので、履歴書をはじめとする文書に

 

何かを書くときには勝手がまるで違ったので、苦労した

 

ことがあります。

年間79万3000字以上も書くという現役の弁護士が

 

ビジネス用の文章を書くために書いた文章読本であると

 

いえます。

 

本書は「論理的な文章」を日頃から書いている法律の

 

プロが書いているだけに平易な言葉でさまざまな

 

テクニックを紹介してくれ、ある時期から書類などの

 

公文書を書かなくてはならない人間には非常に実用的で

 

あるといえます。

いかに「論理的な」文章を書く訓練を僕は受けたことが

 

ありませんが、法曹関係の人間は司法試験の論述試験を

 

通してプロになっていくんだとそういうことが書かれてあって、

 

なるほどなぁと思ってしまいました。

 

同じ司法試験で検察官という職業もございますが、

 

おそらく、ここに書かれていることとほぼ同じような

 

論理で「筋読み」というものを組み立ててから、捜査に

 

乗り出すんだと思ってしまい、佐藤優さんの事件や

 

堀江貴文さんの事件もそうやって組み立てられたんだなと、

 

そういうことに思いをはせている自分がいました。

実際に仕事として「論理的な」文章を書かなくては

 

ならない人には参考になる本で、すべての人にこの本が

 

必要か? と聞かれればそれはなんとも言えないものが

 

ありますけれど、「技術書」としてはそれぞれに見るべき

 

ものがあって、適時、必要に応じてここに書かれている

 

テクニックを使っていっていただけたらな、

 

と考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

人気ブログランキング←1クリックお願いします。