登場キャラの少なさに定評がある作者です。


何故少ないのか。

理由は簡単。面倒だからです。


あんまり多過ぎても自由度が下がるのでいつも人数は少ないのです。


だからと言って作品の質を下げる訳に行かないので、まぁ作者が頑張れって事で。


それでは本編始まりま~す。








「はぁ・・・はぁ・・・」

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」


荒い息を吐く聖人と半人。


互いの握る剣先が小さく揺れる。

「貴女は・・・」


「・・・?」


「貴女は・・・何故その剣を振れるのですか?」

妖夢の視線が神崎を貫く。


「守る為ですよ」

神崎は敢えてその視線を真っ正面から受ける。


「・・・守る為」


神崎は自分の持つ長刀、唯閃を降ろした。

「私には力があります。それも望まずして手に入ってしまった力が」


それに釣られて妖夢も自然と剣を降ろしていた。

「しかし私の力のせいで多くの仲間が犠牲になりました。だから・・・」


世界に数人しかいない聖人は小さく漏らした。

「守らなければならないんです・・・」









「この世界の何処かにはこの世界と少しだけ違う世界が存在するのです」


西行寺幽々子は扇子を広げて小さく微笑む。

「この世界と少しだけ違う世界?」


おうむ返しになるのも気にせずに上条当麻は聞き返す。


「解りやすく説明しますと、もう一つの世界とでも言うのかしら」


説明するのは苦手ねぇ。と幽々子は苦笑する。

(んな事言われたって・・・)


当の当麻は困惑顔であるが。

「説明だけじゃわからない、ですか。でも当麻さんは既に関わっているはずなのだけど?」


当麻は幽々子の顔をまじまじと見た。

(やっぱり読まれてる・・・)


先程から自分の考える事が幽々子の口から出るのだ。


精神感応者(テレパス)なのかも知れない。


「博麗霊夢、それと霧雨魔理沙。その二人は違う世界『幻想郷』の住人よ?」


「・・・それじゃあ貴女も」

身構える当麻。


それを見て幽々子は笑った。

「あらあら。私と勝負したいの?」


その顔は冷たい笑顔で張り付いていた。









はい。
作者です。

遅くなりましたが、なんとか書いてます。


地震で疲れが溜まりやすい時期です。

娯楽を用意はできませんが、読んで楽しくなってくれれば本望です。
森近:それは妖精特有の現象だよ。

チルノ:・・・・・・。


霖乃助が眼鏡をあげながらチルノに聞かせる。

森近:君の言う大妖精ちゃんは長い間力が戻らない。
それは妖精では良くある事なんだ。


自分の研究の結果から説明しているものの、霖乃助は半ば諦めていた。


森近:(店の前でうずくまっていたから話を聞いて上げたけど、聞く耳があるかどうか・・・)


頭を下げたまま黙るチルノを見て霖乃助はため息を付いた。


チルノ:・・・・・は。


森近:え?

霖乃助が振り返るとチルノが霖乃助を見上げていた。


チルノ:・・・あたいは、何をすれば良い?

その顔には真剣さだけが募っていた。


森近:・・・そうだね。
眼鏡を外し、屈み込んだ霖乃助はチルノの頭を撫でる。


森近:笑って待って居よう。
大妖精ちゃんが帰って来たら釣られて笑ってしまう位な、とびっきりの笑顔で。


チルノ:・・・笑って。
霖乃助が眼鏡をかけ直すと、チルノが言う。


チルノ:あたい笑って待つよ!だって大ちゃんは・・・









誰も居なくなった店内で霖乃助は笑う。

森近:まさか妖精からあんなに素直な言葉が聞けるなんて、長生きはするものだね。


出て行った小さな氷精の言葉を霖乃助は小さく繰り返した。


森近:『私のホントの友達』・・・か。









季節は巡りまた冬が来た。

いつものようにチルノはハイテンション。


チルノ:ヒャッホォオオ!!雪だるま作るぜぇぇえ!!

ハイテンションのまま雪だるまを作るチルノ。

やがて自分と同じ位の雪だるまが出来上がった。


背中を雪だるまに預けて、チルノは座り込む。

チルノ:・・・大ちゃん。


何かが足りない。

大事な後一つが。


???:雪だるま作ってるんだね。チルノちゃん。

ふと、雪だるま越しに声がした。


チルノ:・・・・・・っ!


会いたかった友達。

ホントの友達がそこに居る。


チルノ:・・・お帰り大ちゃん!


冬の空に太陽の光が煌めいた。


大妖精:・・・ただいま!チルノちゃん!









はーいどうもー。
作者ですよー。

今回の短編は勢いで書いたんで、非常に早い展開です。


でもこれくらいが短編ってもので・・・。

少しありきたりだった気もしますが、ご容赦下さいm(_ _)m
これは射命丸の落としたメモ帳とボイスレコーダーによって紡がれる、幻想郷の風景。



【大ちゃんの嘘 チルノのホント】


粉雪舞う冬。

この季節には幻想郷のほとんどの住人が家に篭る。


その為外で遊ぶ奴など居ない。

???:ヒャッホォォオオ!!


・・・例外を除いて。

チルノ:大ちゃ~ん!遅いぞ~!!


大妖精:は、早いよ~。チルノちゃん~。

⑨:ヤッホーい!冬だ冬だ~!!我が世の春が来たぁぁああ!!


大妖精:(帰ろうかな・・・)

冬が本番の氷精はハイテンションの極み。


それに付き合う大妖精は若干疲れ気味。

チルノ:大ちゃん!雪だるま作ろう!!


大妖精:・・・うん!良いよ!

妖精には死ぬ、と言う概念は無い。


一時的に消滅するが、いつの間にか復活しているからだ。

だから妖精は身体の不調を感じない。


・・・はずだった。

チルノ:ふっふふ~ん♪フフフン♪


大妖精:・・・・・・。


チルノ:ふふふ。この雪だるまの名前は『ガン〇ャノン』だ!

大妖精:・・・っあ゛ああぐあ゛!!


チルノは気付かない。


大妖精がもがいて居る事を。

大妖精:(身体が熱い・・・っ!何これ・・・!)


大妖精の身体は所々に透明化が始まっている。

それは大妖精の消滅を物語っていた。


大妖精:チルノ・・・ちゃん。

チルノ:なーにー大ちゃん。


大妖精:・・・私、少しお出かけしてくるね。

消え掛かった大妖精は優しい声色だった。


視界が徐々に薄くなる。

雪だるまを楽しそうに作るチルノの背中を大妖精は優しく触れた。

大妖精:・・・じゃあねチルノちゃん。


チルノ:大ちゃん~?いきなり何言って・・・る

チルノが振り返った先には何も無かった。


大妖精がいたはずの場所には虚空がある。


チルノ:・・・大ちゃん?







なんだかんだで次回に続く。