森近:それは妖精特有の現象だよ。

チルノ:・・・・・・。


霖乃助が眼鏡をあげながらチルノに聞かせる。

森近:君の言う大妖精ちゃんは長い間力が戻らない。
それは妖精では良くある事なんだ。


自分の研究の結果から説明しているものの、霖乃助は半ば諦めていた。


森近:(店の前でうずくまっていたから話を聞いて上げたけど、聞く耳があるかどうか・・・)


頭を下げたまま黙るチルノを見て霖乃助はため息を付いた。


チルノ:・・・・・は。


森近:え?

霖乃助が振り返るとチルノが霖乃助を見上げていた。


チルノ:・・・あたいは、何をすれば良い?

その顔には真剣さだけが募っていた。


森近:・・・そうだね。
眼鏡を外し、屈み込んだ霖乃助はチルノの頭を撫でる。


森近:笑って待って居よう。
大妖精ちゃんが帰って来たら釣られて笑ってしまう位な、とびっきりの笑顔で。


チルノ:・・・笑って。
霖乃助が眼鏡をかけ直すと、チルノが言う。


チルノ:あたい笑って待つよ!だって大ちゃんは・・・









誰も居なくなった店内で霖乃助は笑う。

森近:まさか妖精からあんなに素直な言葉が聞けるなんて、長生きはするものだね。


出て行った小さな氷精の言葉を霖乃助は小さく繰り返した。


森近:『私のホントの友達』・・・か。









季節は巡りまた冬が来た。

いつものようにチルノはハイテンション。


チルノ:ヒャッホォオオ!!雪だるま作るぜぇぇえ!!

ハイテンションのまま雪だるまを作るチルノ。

やがて自分と同じ位の雪だるまが出来上がった。


背中を雪だるまに預けて、チルノは座り込む。

チルノ:・・・大ちゃん。


何かが足りない。

大事な後一つが。


???:雪だるま作ってるんだね。チルノちゃん。

ふと、雪だるま越しに声がした。


チルノ:・・・・・・っ!


会いたかった友達。

ホントの友達がそこに居る。


チルノ:・・・お帰り大ちゃん!


冬の空に太陽の光が煌めいた。


大妖精:・・・ただいま!チルノちゃん!









はーいどうもー。
作者ですよー。

今回の短編は勢いで書いたんで、非常に早い展開です。


でもこれくらいが短編ってもので・・・。

少しありきたりだった気もしますが、ご容赦下さいm(_ _)m