3.電脳世界の仮想現実








「お~い。裕~」


「はいはい…。今行くって……」

ジリジリと焼ける様な熱。


太陽の熱がアスファルトをも溶かす。

そんな暑さの中、僕は咲良さんとお出かけ中。


理由は言わずもがな、僕の友達だからだそうだ。

「…………爆発しやがれ」


「暑いのに暑苦しい事言わないでよ…。氷見」

何故か氷見が付いてきているのが謎である。


なんで居るんだ氷見。

「それはひ弱と非リア充の代表格、川村 裕が!学校一の有望株、桐山 咲良と出掛けると言うから!!付いてくしかないだろ!!?」


「暑苦しいよ氷見…」

つまりそういう事らしい。


因みに行き先は咲良さんの提案で町の中心のゲームセンター。

「裕は女の子の前に他人が苦手なんだ。だから敢えて人の多い所へだな…」


「行きたいなら素直にそう言えば良いのに……」

ビキッと空気が凍る音が聞こえた。


「裕……。俺達に言えない事を平然と言ってのける。そこに痺れる憧れるぅ!!」


「……うん。ごめん。私がゲームセンターに行きたかっただけなんだ…」

大興奮の氷見と落ち込む咲良。


諸悪の根源である裕はキョトンとしていた。

素で心をえぐる恐ろしい子である。



しばらく歩いた三人は町に一店舗しかない大型ゲームセンターにたどり着いた。

地上二階建てのスポーツ、ゲーム複合施設で地元学生に圧倒的支持を得ている。


しかしながら僕はここに来た事がない。

友達居ないし……。


「実は今日、ここに私の知り合いがいるらしくてな。デートついでに紹介しようと思ったのだ」


「咲良さん……。今日はただのお出かけじゃなかったの?」

「ん~?まぁ良いじゃないか」


上手い事はぐらかす咲良さん。

僕が言いたいのは、こんな変な奴(自分で言うのもなんだが)と付き合っていて、咲良さんの社会的地位が……。


「しゃらくせぇ!!」

「ぶげら!?」


突如氷見の手刀が裕の喉に突き刺さる。

所謂喉突きと言う技……。


(って痛てェェエエ!?)

吐血するかと思うほどの激痛が走る(実際には使わないで下さい。非常に危険です)。
あ、と咲良は口をつぐむ。

今のは軽々しく聞く物ではなかった。


完璧にこちらの失言。

「ご、ごめん!つい口が…」


「謝らないで!!」


「え……?」

私は思わず裕をまじまじと見つめて仕舞う。


裕は小さく首を振る。

「君は悪くないよ…。僕がこんなだからいけないんだよ……」


「む。今のはカチンと来た。どう見たって私が悪いだろう」

「だから君は悪くないって…」


「私が悪い!!」

むむむ、と繰り広げられる視察戦。


青春くせぇな……。

おっと、いかんいかん。


「くっくっく……」

「あはは…」


互いに小さく笑い合い、そして沈黙。

「なぁ裕。私と友達にならないか?」


「……はぁ?」

何を言ってるんだこの人は。


「い、嫌なら良いんだ!私がそうなりたいとか思っただけでっ!!」

「……物好きと言うか変人?」


「うぐっ!意外に口が悪いんだな君は……」

「う~ん……。そうなのかな?」


最近まともに人と会話していない(妹と母、氷見以外)ので普段の自分を忘れてしまった。

僕的には普通にしているつもりなんだけど。


(普通じゃありえない状況なんだよねぇ。今の僕)

女性が近くに居て、会話をしていると言う状況。


裕には天地がひっくり返ってもありえない事。


「で、裕の答えを聞きたいのだが?」


「え。答えって何を?」

「なっ!?さっき言っただろう!友達になろうと!!」


イントネーションが若干違う。

と言うか聞いてるなら返答しろよ、とナレーションが突っ込む。


「…………う~ん」

「…………」


「どうしようかなぁ……」

「…………ッ!」


「でもなぁ……」

「えぇいじれったいヘタレめ!!」


咲良がキレた。

と言うか誰だってキレるだろこんな面倒な奴。


「今から私と裕は友達だ!私は君を裕と呼び、君は私を咲良と呼ぶ!!分かったか裕!」

「えと……。はい…さ、くらさん…?」


たどたどしい僕の言葉に咲良さんは満足げに頷いた。

「ではよろしくな。裕」


不意打ち気味な咲良の言葉が僕の胸を少し暖かくした、気がした。


「こちらこそよろしく……。咲良…さん」


それは夏の某日の事だった。





2.夏のキモチ End
どーもー。作者こと駄犬こと側方倒立回転跳び1/4捻り後ろ向き(ツイッター名)です。


最近バイトが忙しいのでお絵かき出来ません。

悲しいなぁ…。


で、全く関係ないッスけどMikuMikuDance(通称MMD)をDLしました。


弄って見たいと言う欲望に駆られた結果ですな…。

で、動かしてみた。


今日の主役は因幡てゐ。

物理演算対応済を使用。


……結果は悲惨。

1ポーズを作る時点で躓きました。


肩と肘のボーンが言う事聞きません…。

まぁ……。そんな感じの1日目でした。