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三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

韓国熟女優名鑑のような、おもちゃ俳優が出てないベテラン女優総出の、強引でそんなワケないやん!と思いながらも一気見確定のサスペンス・スリラー。
おかしなストーリーの穴を実力派の女優軍が埋めていくので、ひたすら面白い。

美術教師のアン・ユンス(チョン・ドヨン)が夫イ・ギデ(イ・ハユル)殺しの罪で逮捕され、警官上がりの検事ペク・ドンフン(パク・ヘス)の独断と偏見により刑務所送りにされる。

同じ刑務所に歯科医師夫婦を殺害したモ・ウン(キム・ゴウン)が送致され、無実を訴えるユンスに対し、殺す事ができなかった医師夫婦の子コ・セフン(ナム・ダルン)を殺す条件で身代わりとして殺しを自白するという。

約束通りモ・ウンは「私がギデを殺した」と自白したことで、ユンスは釈放されるが、セフン殺害に躊躇していたらモ・ウンから催促が入るわ、誰かに監視されてるわで意を決し、セフン殺害に向かう。

ユンスはモ・ウンの勧めで拒んでいた弁護人にチャン・ジョング(チン・ソンギュ)を選び、モ・ウンには国選の弁護人としてチン・ヨンイン(チェ・ヨンジュ)が名乗りを上げる。

ユンスの無罪とモ・ウンの量刑軽減のために2人の弁護人は奔走するが、この前に壁のように検事ドンフンが立ちはだかる。

内容ゼロ知識で、ただチョン・ドヨンが出てるということで見始めたら、イ・ミドは出てくるし、キム・ソニョン、キム・ゴウンも出てくるし、さらにイ・サンヒも出てきて”濃いな〜”と思いながらもハマって見た。

とにかく女だらけで、ベテラン女優が全開で演じてて、プロレスを見てるような気になった。

検事のドンフンが偏見と思い込みで捜査をし、結論を急ぐが、これはユンスが不審者を追いかけた時に駆けつけた主任警官(ミン・ソンウク?)が体現していて、男社会の壁を描いてるような感じもした。

半分の6話までがネタフリで7話から本題に入るわかりやすい設定。
ストリー的には強引なんだが、そこを女優陣の迫力ある熱演が埋めていて、テンポよく見れた。

最後の真犯人は?となったが、ユンスのスケッチから明らかに女性、すると残るはあの人になるので自然と分かってくる。

そこに夫の狂気を混ぜ込んでるけど、これって妻のために戒厳令を発布したユン・ソギョル元大統領の姿そのもので、妻のふてぶてしさはリアルなキム・ゴンヒ。
きっと大統領夫婦をモデルにしてると思う。

とにかくウーマンパワー炸裂で迫力がある。
学生の頃に八百屋でバイトをして、おばちゃん3人に囲まれて怖かったことを思い出した。
やっぱりおばちゃんは怖い。

あと、字幕では呼び名になってたけどオンニ!オンニ!の連発が重なり、誰から見た誰がオンニやねん!と笑ってしまった。

 

 

チョン・ドヨン、キム・ゴウン出演、韓国サスペンスドラマポスター