アメリカ合衆国御用達の暗殺者が命を狙われる逃亡劇を描いたサスペンス・アクション。
凄腕の殺し屋フランク・カーデン(モーガン・フリーマン)は、任務中に負傷し病院へ運ばれるが、そこで身元が割れFBIに逮捕される。
カーデンは護送途中の奪還ミスから、元警官の体育教師レイ・キーン(ジョン・キューザック)と彼の息子クリス(ジェイミー・アンダーソン)と偶然遭遇する。
レイはカーデンを警察に引き渡そうとするが、カーデンの仲間が追跡してくる。
彼はカーデンが政府の要人の暗殺を請け負っていたことを知り、暗殺を阻止しようとするFBI、カーデンを追う殺し屋たちとの攻防の中でクリスがカーデンと共に姿を消す。
カーデンの仲間には、FBIのマイケルズ(イアン・ショウ)からカーデンを始末するように買収されたデイヴィス(コーリイ・ジョンソン)がいて、レイはクリスを助け出したいが、マイケルズはカーデンもろとも消そうとする。
モーガン・フリーマンが出てるので期待値MAXで観た、んだが過去に観てたやつ。
政府から要人暗殺を依頼される凄腕のプロ集団であるはずの、カーデンとその仲間たちが、元警官とはいえ体育教師にいとも簡単にやられてしまうので緊張感というか、スリルがない。
途中で合流したロクラン(イアン・マクラスキー)が死んでしまうが、これもあっさりしすぎてて、一般人の反応としては違和感を感じる。
そもそも、プロの暗殺者が子どもを連れて行動する設定もリアルさに欠けるし、レイがそうせざるを得ない理由が「元警官」というだけでは軽すぎる。
邦題の「ザ・スナイパー」も内容とマッチしてないので、ハズレ感が半端ない。
「スナイパー」と聞くと、遠距離からライフルスコープをじっと見て標的を狙う狙撃手の映画を想像するが、本作は「山中でのドタバタ護送・逃走劇」がメインになる。
逆に原題の「THE CONTRACT」ならカーデンがプロとして、どんな状況でも依頼された「契約」を遂行するというのは見てのとおりなので、邦題あるあるタイトル詐欺っぽい。
ただ、内容としてもレイの行動の方がウエイトが大きく、こちらもズレを感じる。
本来ならモーガン・フリーマンのプロの暗殺者としての凄みや葛藤を軸にすべきところを、実際には空回りする父親レイの迷走ドタバタ劇になってて、誰の映画かよう分からん。
いずれにせよ、映画としての面白みにかける作品と思う。
