おばぁちゃんとおかぁちゃんの料理が忘れられない男が、家庭的な母の味を提供する食堂を始めようと奔走する物語。
原題は「NONNAS(ノンナ)」で、ノンナとはイタリア語でおばぁちゃんという意味なので、サブタイトル的には「おばぁちゃんの食堂へようこそ」になる。
母をなくしたジョー・スカラヴェラ(ヴィンス・ヴォーン)は、子どもの頃から慣れ親しんだ母の味が食べれる食堂を作ることを考え、店舗を購入し、本物のノンナたちを雇う。
しかし、素人経営ならではの洗礼と、島根性の嫌がらせで、店は早々に行き詰まり店舗を手放すことになる。
「母の味」「ノンナ」という感動装置にしたお店のコンセプトはいいと思うが、ジョー自信がサラリーマンの副業。
しかもお店の戦略はまったくなく、集客はレビュー頼み。
今風といえばそうなんだけど、レビュー一つで繁盛するという描写はどうかと思う。
まぁ、物語上のきっかけなのだろうが。
日本でも繁盛店はテレビに取り上げられるという流れは今もあるが、あれって有料の場合がほとんどなんだよね。
地方テレビ局の重要な収入源なので、個人的にはあまり信用してない。
だからSNSのレビューも信じない。
そういう視点で見てしまったせいか、この映画にも感動はなかった。
