2001年3月4日に発生した「弘済洞(ホンジェ)放火事件」における、消防士たちの闘いを描いた作品。
見たかった作品だが地元の映画館での上映がなく、TSUTAYA DISCASで視聴した。
映画などで、韓国の消防士たちの装備品が自腹だという話は何度か聞いたことがある。
しかし、ここまで劣悪な状況とは思わなかったし、相変わらずの路上駐車のひどさも目に余る。
実際、現場に到着した救助隊員は、25kgを超える装備を手に持って走ったらしい。
映画でも描かれているように、犯人は家主の息子なんだが、実際は母親の「私の息子の中にいる」で捜索したが見つからず、一次捜索が終了した。
しかし母親が「人が中にいるのになぜ救わないのか」と抗議したことから、防火服ではなく防水服を着ていたにもかかわらず、隊員たちは再び建物に入った。
200人もの隊員がシェベルとスコップを手にした捜査が終了したのは、「息子が現場から逃げた」という目撃情報がでたから。
放火犯である家主の息子は、警察の取り調べで、火災発生約1時間前の深夜2時半頃、泥酔状態で帰宅し、自分を叱る母親と言い争いになり、拳を振り上げたと自白した。
母親が逃げて2階に隠れると、怒りが収まらず、部屋にあった雑誌に火を点けたという。
火の勢いが拡大すると怖くなった息子は叔父の家に逃げ、4日後の午後に逮捕された。
その後の裁判では、精神疾患で3回の入院治療歴があり、心神喪失が認められ、たったの懲役5年の判決を受けて終わる、なんと割の合わん事件。
VFXも抑え気味で、かつ過度なお涙頂戴シーンもないのでちょっと物足りない感はあると思うが、私は史実モノとしてはちょうどいいと思った。
炎に包まれるシーンでは「安っぽい防護服やな?」と思っていたが調べると実際にはレインコート(防水服)を着用していたらしい。
久しぶりのイ・ユヨン。
一時期よく出てたけどぱたっと見なくなった。
この人は主演張れる演技力があると思うので、もっとみたいな。
あと、イ・ジュニョクは「秘密の森」のイメージが残ってて斜め目線で見てしまう。
