1980年代の韓国芸能界にはびこった権力者への女性搾取を、都市伝説化された「X嬢事件」をモチーフにした作品。
日本では描きにくいリアルさがある一方で、一歩引いてしまうほどの重い。
スターを目指すオ・ユラ(カン・リナ)と恋人でカメラマンのジュン(キム・ジュスン)は、倉庫で貧しく暮らしながら成功を夢見ていた。
ある日、なかなか芽が出ないユラはシャネルラインのピョ社長(パク・ヨンギュ)に枕営業を仕掛けチャンスを掴む。
一気にスター街道を走り出すが、政界の最高実力者に気に入られ、人生の歯車が狂っていく。
芸能人のスポンサー強要・性搾取システムは、Netflixの韓国ドラマ『エマ』や『おもちゃ 玩具 ~虐げられる女たち~』でも描かれていて、日本でも『パッチギ! LOVE&PEACE』でも触れられていた。
我々の世代では天地真理のソープランド噂や、昔から色んな話があった。
俳優だけじゃなく、丁稚奉公の名の下に中学生の少女が作詞家・作曲家の家で行儀見習いとして暮らし、田舎娘が見違える美人に仕上がって売れていくという話も。
そういえば、権力者の寵愛を受けた女性歌手に嫉妬した夫人が拉致して強制不妊手術を受けさせ、海外追放したという噂もあったね、流石に名前は言えないけど。
最近ではジャニーズが話題になったが、まさか少年に手を付けていたとは想像もできんかった。
