オムニバス形式の短編6本で構成されたサスペンス・ホラー、原題は「신체모음.zip」で直訳すると「身体詰め合わせ.zip」。
タイトルにzipとあるだけに、解凍ならぬ「解き放す」感じのストーリー詰め合わせ。
STS ENTERTAINMENTが配給らしいのでダメ元で見た。
物語は「肉片」「悪臭」「幽霊が見える子」「エクソシズム」「前に住んでいた人」「ワイヤー」の6エピソード。
「肉片」だけが全体の枠物語として他の話を繋いで進む。
それぞれ悪くはないけど、私的には「前に住んでいた人」が一番良かった。
ソ・ヒジョンとイム・ソンジェが作品に厚みを出していて、最後のオチも良かった。
監督は『サニー 永遠の仲間たち』や『ザ・ネゴシエーション』などで助監督を務めてたキム・ジャンミ。
「幽霊が見える子」も『青い塩』や『コインロッカー・ガール』などで監督をやったイ・グァンジン監督。
他は初めて監督をされたようで、こうして並べてみると、やっぱりキャリアの違いがよく分かる。
「ワイヤー」は正直笑ってしまった。
「肉片」の枠物語も上手く繋いでて、全体の統一感はあるけど、他のエピソードは「まあまあ」か「それ以下」でインパクト薄めなのが惜しい。
感想としては2勝2分2敗といった感じ。
短編オムニバスとしては手堅くまとまってるけど、もっと尖ってもよかったかな。
