強すぎて戦う相手がいなくなったトム・クルーズが、とうとうゾンビと戦うハメになったアクション・サスペンス。
米軍の補給部隊に所属する兵士でありながら、裏では戦地で貴重な古代の美術品を盗み出し、闇マーケットで売り捌くニック・モートン(トム・クルーズ)。
相棒のクリス・ヴェイル伍長(ジェイク・ジョンソン)と、反政府軍に人質にされた村人の救出を名目にハラームの秘宝を狙うが、そもそも村人はいなかった。
しかし味方の空爆のおかげで地表に顔を出したハラーム。
これは医師のヘンリー・ジキル博士(ラッセル・クロウ)からの要請でもあったが、この情報は3日前にバグダッドのホテルで15秒間だけ愛し合った考古学者ジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)から盗んだもの。
ニックはこの宝物を横取りしようとしていた。
これに気づいたハルジーが現場に到着し、ニックとヴェイル、ハルジーの3人はハラームに下りることにする。
何を持ち帰るか迷ったハルジーらは、水銀の池から上がってきた古代エジプトの王位継承者だったアマネット王女(ソフィア・ブテラ)の棺を持ち帰ることにする。
しかし帰りの輸送機の中でヴェイルが取り憑かれ、剣を手に襲いかかったことからニックに射殺される。
そしてニックは、アマネット王女が復活するための器として選ばれ、彼女に取り憑かれる。
アマネット王女が蘇ったことで輸送機は墜落するが、何故かニックは生き返り、切り傷一つない。
アマネット王女は権力欲から闇の力と契約し、父親たちを殺害したため生き埋めにされた王女で、5000年の眠りから覚め、自らの完璧な復活を果たそうとしていた。
ここから依頼者のヘンリー・ジキル博士が何故ハラームの宝物を欲しがったのか、アマネット王女をどうしようとしていたのかが明らかになり、彼女に取り憑かれたニックとの戦いが始まる。
おなじみのトム・クルーズものなんで、アクション映画としてながら観でも楽しめる。
本作では人間ではもう相手にならんから、とうとう死人を出してきたし。
「水銀は精神を侵し、悪霊の力を弱める」というのが本当かどうかはわからんが、そこはあまり気にならんかった。
当初ハルジーは、ツタンカーメンの墓で出土した宝物の価値は6億5000万ポンドだった、だから宝物を敵の手から守ると言う。
『インディ・ジョーンズ シリーズ』なんかもそうだが、これって都合の良い乱暴な論法でしかない。
にも関わらず、中東の人間を間抜けのように扱う。
本作はそうでもないが、秘宝・発掘モノの映画って現地の人を悪に描くが、実は真逆で、責められるべきは自分たちなんよね。
他人の墓、それも外国の墓を勝手に掘り起こして、何やっとんねん!と。
少なくとも、発掘した側が当然のように持ち帰り、自国の博物館に並べることを「文化財を守った」とする描き方には違和感がある。
だから考古学というなら、現地へ戻すべきで、間違っても持って帰ってきて博物館で展示するのは間違ってると思う。
ニックが輸送機が墜落したにも関わらず生き残ったのは、アマネットに憑依されていたことと、「水銀は精神を侵し、悪霊の力を弱める」という話も関係あると思う。
個人的には、アマネットの呪いの最初の犠牲者となり、ゾンビのようになってニックの前に現れる、一服の清涼剤的なヴェイル伍長を演じたジェイク・ジョンソンが一番良かった。
ニックとのトイレでの会話は面白かった。
続編がありそうな終わり方やったし。
