『パリは燃えているか』 | 三匹の忠臣蔵

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『パリよ、永遠に』と同じ、第二次世界大戦末期の1944年8月、ヒトラーが「パリを灰にせよ」と爆破命令を下したことから、それを阻止しようと連合軍、レジスタンス、ドイツ軍が街中で激突する、オールスター総出の壮大な群像劇・戦争超大作。

『パリよ、永遠に』が密室劇なのに対して、本作は蜂起したレジスタンスの姿を中心に描いた群像劇になってる。

制作年代の影響なのか、流れるバックミュージックがジョン・スタージェス監督の『大脱走』に似てる。

物語の起点はフランソワーズ(レスリー・キャロン)の夫ベルナール・ラベ。

レジスタンスの活動家であるシャバン=デルマス(アラン・ドロン)はフランソワーズに、レジスタンスのまとめ役であるベルナール・ラベがフレン刑務所に送られるから、スウェーデン総領事ノルドリンクに会えという。
しかしベルナールはフランソワーズの目の前で殺される。

中立国スウェーデンの総領事ラウル・ノルドリンク(オーソン・ウェルズ)は「ヒトラーは正気ではない」と通行証を渡す。

そして、ノルドリンク総領事とドイツ軍のパリ防衛司令官ディートリヒ・フォン・コルティッツ(ゲルト・フレーベ)との会談。

コルティッツ将軍はヒトラーから「パリを完全に爆破した後に撤退せよ」との絶対命令を下されるが、軍人としての忠誠と、歴史ある美しい街を灰にすることへの葛藤の狭間で揺れる。

ノルドリンク総領事との話し合いを経て、コルティッツは自らの立場を明確にする。

やがて連合軍とレジスタンスがパリ解放のために戦車を駆って街へ殴り込んでくると、司令官として降伏を宣言する。

市街戦では実際の映像が使われていて、凱旋門になびくフランス国旗が素晴らしかった。
そしてラストは、ヒトラーの電話なのか「パリは燃えているか?」という声だけが繰り返されるが、その向こうには燃えずに残ったパリがある。

ここで映画のタイトルを回収して終わる。

個人的にはアラン・ドロンが出てるのに、「アランだ」と名乗り国民会議のアジトに入っていくシーンがある。
あれは演じていた役名が何だったのか、「え?」となったが、これはレジスタンスの中で通じる暗号名。

ちなみにアラン・ドロンが演じていたジャック・シャバン=デルマスは、実在したフランスの伝説的なレジスタンスの指導者で、戦後は首相にまで上り詰める大物政治家。

だからキーとなる配役は、概ね実在した人たちなんだろうね。

アラン・ドロンだけじゃなく、ベルモンド、カーク・ダグラス、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンスなどが出てて、まるでスター大名鑑。

これだけのスターを投入してるのに、個々のスター映画というより、「パリ」という街そのものが主人公に見える。
そこがこの作品の面白いところやと思う。

 

 

 

『パリは燃えているか』