歴史に残る名作『十戒』(1956年版) | 三匹の忠臣蔵

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旧約聖書の出エジプト記を原作としたスペクタクル映画。
テレビの映画番組で観て、子どもでもチャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー、アン・バクスターという名を覚え、クライマックスの海が割れるシーンは、もはや伝説といっていい。

ストーリーは置いといて、今から70年近く前の映画なのに、特殊効果を活用したシーンには独特の味があり、今観ても「これ、どうやって撮影したんや?」と思ってしまう。

特殊効果だけでなく、今とは一桁も二桁も違うエキストラの数と、その圧倒的な描写も凄い。
しかも衣装や小道具まで、ほぼすべて実物を作っていることを考えると、映画史的にも“再現不可能”なスケールの作品やと思う。

ユル・ブリンナーはこの後『荒野の七人』で観ることになるが、他の役者を含め、皆とにかく演技に表情がある。
今の映画とは“芝居の温度”そのものが違う気がする。

スペクタクル作品につきものの、ご都合主義的な反逆者デーザンは、やっぱり憎たらしい。

しかし、十戒の一節である「汝、殺すなかれ」には思わず笑ってしまった。
「今のイスラエルに言えよ……」って。

とにかく、映画好きたちが知恵と工夫、そして物量を総動員して撮った。
CGでは再現できない“人間が作った熱”を感じてるのが伝わる、そんな作品。

 

 

 

 

『十戒』(1956年版)