神の啓示を受けたというが、実は自分の都合に合わせて話を作り上げた神父と、亡くなった妹の亡霊に悩まされる刑事のトラウマが交差する物語。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『地獄が呼んでいる』のヨン・サンホ監督作品。
『地獄が呼んでいる』同様、信仰の歪みを描いてる。
容疑者クォン・ヤンレ(シン・ミンジェ)を挟んで対峙する牧師ソン・ミンチャン(リュ・ジュンヨル)と刑事イ・ヨニ(シン・ヒョンビン)シーンが狂気で、どちらも自分に都合よく解釈してるだけで、特に刑事のヨンヒには正義はなく身勝手にしか見えない。
精神科医のイ・ナクソン教授(キム・ドヨン)がヨニのカウンセリングで語るシーンで、ヨニが妹、ヤンレが怪物、ミンチャンが啓示をそれぞれ自分の罪の言い訳にしていると淡々と指摘する。
それぞれが都合の良い原因を見出そうとしているだけで、事実は単なる偶然の組み合わせで起こるのであって、魔物や怪物は自分を正当化するための言い訳に過ぎない。
だから目に見えるものだけを見ろ、と説く。
これは宗教というか、何かに陥る時のメカニズムそのものではないかな。
セリフで聞かされると「そのとおりです」としか言えない。
ここの描き方は、さすがヨン・サンホ監督。
シン・ヒョンビンは終始すっぴんなのか、表情が印象的だった。
