凍てつく街の温かな青春映画_国境ナイトクルージング | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

字のごとく原題「燃冬」の方がしっくりくる、おかしな邦題をつけられたことで損した可哀そうな作品。
何かしら悩みを抱える偶然知り合った若者が、交流を通じてつながっていくロードムービー。

ハオフォン(リウ・ハオラン)が友人の結婚式で延吉を訪れ、スマホを紛失したことをきっかけにナナ(チョウ・ドンユイ)とシャオ(チュー・チューシアオ)と知り合う。
3人は夜の街を彷徨したり、バイクで国境の川へ出かけたりと、数日間を共に過ごす。
互いに心の傷や閉塞感を抱えていた彼らが、交流を通じて徐々に心が解けていく。

チョゴリで着飾った朝鮮族の結婚式の場面は、日本でも今は珍しいが、昭和の頃は当たり前にあった。
大阪の鶴橋界隈に行くと、普通に朝鮮語が聞こえたからね。
朝鮮族だが言葉が話せない、代を重ねるごとに薄まっていく演出が、時代の移り変わりを表現している。

雪と氷に覆われた極寒の風景と、きらびやかで色鮮やかな街の映像のコントラストを見ていると、なぜか温かみを感じるから不思議。

 

孤独や不安を抱える若者たちの姿には国境がないんだろうね、中国に対する見方も変わってくる。
日本のメディアの映像なれしてる自分からすると、とても新鮮な感じがした。