石川達三の長編小説を原作にした、九頭竜川ダム汚職事件をモデルに、保守政党の総裁選挙に端を発した汚職事件を描く社会派作品。
タイトルの意味は、「外側はきらびやかに見えるが、中身は真っ黒に腐っている」という意味で、日本の伝統的な政治を揶揄している。
今では日本で作れなくなったジャンルの映画。
宇野重吉は役作りからしてすごい。
「ひょっとして?」で最初は分からなかったが、徐々にその凄みが伝わってきた。とにかく胡散臭い。
そして、仲代達矢、三國連太郎も重厚な演技で存在感を放ってる。
晩年の大滝秀治は穏やかな役柄が多い印象だが、この時代は悪役も演じており、青白い光を放つような独特の魅力がある。
それぞれのキャラクターにモデルになった人物がおり、田中角栄だけは誰でも分かるんじゃないかな。
この時代の日本映画を見ていつも思うのは、演技力のある役者が豊富に出演し、それぞれのキャラクターが際立っていること。
今の日本映画は主演がピカピカであとは雑魚で、主演俳優のプロモーションになってる。
その主役も「は?」、だから人間ドラマを描けない。
いわば幕の内弁当と日の丸弁当の違いで、日韓の映画の違いでもある。
個人的にはこの時代の映画で外せない脇役が鈴木瑞穂で、この人が出てる作品にハズレはない。
