まず、オープニングクレジットの絵面がすごい。地域を挙げてこの作品を残そうとしたのがよくわかる。
今こんな作品を作ったら、それこそ反日映画と騒がれるだろうね。
これが今の日本映画と大きな違いなのではないかな。
だからという訳でもないが、5〜6回は見てるかな。
そしてオープニングの雪の行軍と言っていいんだろうか、さすがに現地エキストラやと思うけど、昔の日本映画はすごかったな。
百円工女を取り巻く、娘の金で昼から酒をあおる親、女工で稼ぐ機械屋、そしてどら息子と取り巻きの工夫。
誰が悪いのかというと、やっぱり時代かな。
三國連太郎だけではなくスタッフにも戦争経験者がいるので、作品に「時代の匂い」を与えていると思う。
ラストの「野麦峠」の言葉が胸に残り、忘れられない素晴らしい脚本。