昭和が懐かしい中卒・高卒・大卒格差をモロに受けている世間知らずの5人の青年が、若さを武器に自分たちの力で人生を切り開こうとする青臭い昭和の青春群像劇。
ダンプカーを月賦で買うんだが、「月賦」という言葉を何十年ぶりに聞いた。
理屈の前に行動するのは若さのいいところではあるが、やはり「アホやな~(苦笑)」というのが散りばめられていて、見ていて気をもんでしまう。
一人抜け、二人抜けして、結局残ったのは正男(石立鉄男)と浅男(前田吟)の二人。
この二人がそれぞれ、正男は矢部清(河原崎長一郎)の妹・雪ちゃん(中原早苗)と、浅男は隆二(峯岸徹)の姉(小川真由美)とできちゃって、これが選択の分かれ道になる。
矢部は若気の至りでは済まされないことをしたが、あの状態で海を見に行ったのはやっぱり若気の至り。
後悔もせず反省もしない浅男もまた、若気の至り。
最後はトラックが消えて燃えたことで、正男はこれがきっかけで大人になったのかな。
思えば、トラックは彼らの若さそのもので、疾走し、ぶつかり、派手に燃え尽き青春が終わりを告げる。
そう考えるとタイトルの「君が若者なら」は「君が若者から」にも見えた。
石立鉄男、前田吟、河原崎長一郎、林秀樹、峰岸徹の皆さんが若い。
個人的には小川真由美も。