戦争の惨禍、戦う者の慟哭が今もなお、生々しく私に聞こえてくる。
祖国のためと玉砕していった人々の犠牲は、何らの価値もなく崩壊した。
戦争は憎むべきであり、人間の不名は憐れむべきであるが、真実と善意は永遠に滅びることはないであろう。
私は南の島に散った人々の霊に、果てしなき慟哭を捧げる。
ラストの締めくくり、戸田中射(二谷英明)の言葉がすべてかな。
この作品の後で公開された「野火」に比べると登場人物皆さん健康体でツクリモノ感が半端ないな、見ていて安っぽいというか違和感を感じた。
どちらも原作者の実体験を元にしているしスタッフにも戦争経験者がいたろうに。
そして調べると水木しげるの戦記漫画「総員玉砕せよ!」と同じ話らしい。
そして松下参謀(水島道太郎)のモデルは本作の原作者:松浦義教さんとのことで、ストーリーは同じで最後だけ違うらしい。
この漫画も読んでみたいな。
※サムネと本作とは関係ありません。
