李氏朝鮮の第15代国王 光海君(ヨ・ジング)の成長物語。
壬辰倭乱(文禄・慶長の役)が勃発すると、宣祖王は光海君に分朝を任せ、自分は義州へ逃げてしまう。
王の命を受けて、江界を出発した光海君と分朝の一行は、代立軍を護衛として引き連れた。
代立軍は、光海君を無事に護衛することで運命を変えようと行動したが、正体不明の刺客の襲撃や日本軍の追跡により、一行の間に葛藤が深まっていった。
代立軍とは、生きていくために金で軍役の代役につく農民たちで組織された部隊のこと。リーダートウを務めるのがイ・ジョンジェ。
元女真族軍の代立軍のコルタ役がパク・チファン、ヤンサ役にペ・スビン、宮女トギをイ・ソム。パク・チファンさんっていい作品にでてるな。
険しい山道で輿を担ぐのは無理で、トウは崖下にそれを落としてしまう。
農民となけなしの食糧を奪い合う分朝一行、光海君の一言で争いは終わり彼らに分けてもらう。せめてものお礼にと舞を披露する光海君の姿は、この行軍がいかに惨めだったかをよく表している。
一人また一人と護衛兵は逃げていくし、分朝一行の役人は無能そのもの。それでも宮女トギは片時も離れず光海君のお世話をする。
最後まで忠義を尽くすヤンサが見ていて唯一の救い。
最後は兵符を預けて日本軍に立ち向かう代立軍。
後世に名を残すのは一部の人だけで、いつの時代にも代立軍のように名もなく死んでいく人たちがいるんだろうなと感じる。
この時代にも代立軍以外に義兵がいたし。