文字通りなら「内なる美しさ」という意味で、毎日違う顔で目覚めるというユニークな設定を通じて、外見ではなく内面の美しさや多様性を認めることの大切さと、変化の中で成長し、新しい自分を受け入れる姿を描いた作品。様々な役者さんが見れるのでリピートしてる、赤ワインとチーズが似合う映画。
原案はインテルと東芝の合作で制作されたソーシャル・フィルム「The Beauty Inside」。
家具のブランド名の「アレックス」は、フィルムでの主人公の名前「アレックス」からきてる。
見て思ったのが、「外見ではない」を名前に置き換えると、これは分かるような気がする。
子どもが生まれると名前を考えますよね。で、考えた名前だけど、はじめはおかしな名前でも、呼んでるうちに名前になり、子どもも呼べば振り向く。他人も気にせず、その名前を呼ぶし、その名前で成長する。どうなんかな、母と親友は彼の正体を知っているし、違うかな?似てると思うけど。
物語としては、寝て起きるたびに姿が変わる男性と、彼が恋するホン・イス(ハン・ヒョジュ)とのファンタジー&ロマンスのラブストーリー。
男、女、子供、老人、さらには外国人、毎日違う姿に変わる男キム・ウジン。そんな彼の ”病気”のことは母(ムン・スク)と親友ハンベ(イ・ドンフィ)だけが知っている。毎日の姿が変わる自分や恋人、あなたは受け入れ愛することができますか?
まず、ホン・イスを演じるハン・ヒョジュはこの役を演じるのが難しかったと思う。なんせ毎回顔が変わる人とどうやって付き合うの?
キム・ウジンも 123人も出てくるわけで、ウジンの人格というか、それこそ役作りも大変ではなかったかな。123人もの役者さんがピッチを合わすわけで、誰か一人が高さを外すとすぐに分かるオーケストラみたいに。
唯一の救いはナレーションのユ・ヨンソクの声と抑揚。
見てる私達も含め、これがキム・ウジンを作っていくわけで、やっぱり子どもの名前に似てると思う。
キム・ウジンの事をはじめて理解した場面のイ・ドンフィの演技がいい、やっぱりこの人はいい役者さんやわ。
終点駅で目覚めるとパク・ソジュンからキム・サンホに、入れ替わったキム・サンホの扱いが酷すぎて笑ってしまった。
イスの姉役のイ・ミドはいつもの”かわいい役柄”で、こちらも笑える。
そして、ウジンの見た目が変わることで、イスは世界で一番多くの人に愛される女性になるんだが、乗り越えるべき壁が高すぎる。
この頃の韓国映画にはいい作品が多いな。