キーパー ある兵士の奇跡 | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンの実話を基に描いたヒューマンドラマ。
マンチェスター・シティを1956年のシーズンに優勝に導いた伝説のゴールキーパー。

捕虜には労働の義務があり、商店街などにも労働を提供する。
街なかに元ナチス兵が来るってことだよね。

 

収容所に配達に来た時にPKを止めまくってたところをスカウトされる。草サッカーみたいな感じ。
サッカーと言うとどうしても点を取るFWが目立ってかっこいいので、志願する子どもも多い。しかし、逆にGKが良ければセーブで点を失うことはない。

 

点を取る以上に点を取られないことがサッカーでは重要で、そこを見せているところがこの映画のいいところ。
控室でタバコを吸ってるのはさすがの時代感、飛び入りでいきなり出るのも。
「ドイツ人だぜ」と言っていたチームメートの信頼を得る。
「サッカーですべてを許される」と言っていたけど、結果を出して黙らせるとも言えると思う。

そしてマン・Cへ、ユダヤ人が多く住む街へ行くんだが、当たり前に誹謗中傷の雨あられ。映画より現実はもっと醜いものだったろうね。

 

今の日本でも「帰化人」だの「元々日本人じゃない人」と言うやつがいるくらいだから。
でも、ここでもしっかり結果を出すし、ユダヤ教会の声明もりっぱ。
しかしプレミアの人種差別は今も変わらない。アジア人はDVDと言われるしね。