五味川純平原作/山本薩夫監督による三部作で日活製作による戦争大河超大作の第二作目。
当初は東京裁判までの四部作を予定していたが、制作費が膨らみ日活が経営悪化により日活ロマンポルノの”礎を築く”ことになった記念すべき作品。
日中戦争の勃発から、主人公たちの運命が大きく変わっていく様子を描いている。
抗日パルチザンや金日成の人物感は当時こんな感じだった。
描かれている二・二六事件の始まりは大阪天満のゴーストップ。
盧溝橋(日本軍が、夜間軍事演習中に中国軍から発砲があったとして、攻撃した)事件は日本軍が中国軍から先に発砲を受けたと言ってるが、実際は日本軍が誤って発砲したことから始まった。
日本は中国の強い抗議を無視して増強部隊を駐屯させ、両軍はわずか300メートルで対峙することになり、挑発的であったことは間違いない。