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悲しい訃報が、飛び込んできた。



一昨日、「Joe Sample:ジョーサンプル」が、亡くなった。享年75歳。



「ジョーサンプル」 一時代を築いた伝説のジャズ・ピアニスト。



ジャズにソウルミュージックの要素を取り入れ、「フュージョン」という新しいジャンルを確立したという功績の方が有名かもしれない。



米国テキサス州ヒューストンで生まれ、5歳からピアノを始めたらしい。



1960年に「ジャズクルセイダース」を結成、後1972年に「クルセイダース」と改名。



後に1988年にグループを解散。ソロとして活動を始めた。



僕が、ジョーサンプルを知ったのは、「クルセイダース」時代に発表されたRainbow Seeker(邦題:『虹の楽園』)というアルバムを聴いてからだった。



この「Rainbow Seeker」(虹の楽園)は、ジャズ・フュージョンのジャンルでも最高の名盤の一つだろう。



そしてこのアルバムに収められた『Melodies of Love:メロディーズ・オブ・ラブ』は最高の名曲だと思う。



学生時代、どれほどこの曲に聴き入っただろう。



静かなイントロから始まり、途中のトリッキーでソウルフルなピアノ・ソロは圧巻である。



今は、CDを買わなくても「YOU TUBE」でも簡単に聴けるので、是非一度聴いて頂きたい名曲です。



まさに『ジャズ界の巨星、堕つ』。一つの時代の終焉なのかもしれない。



心より、ご冥福をお祈りいたします。合掌。


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『Bird:バード』のDVDを観た。



前回のブログで天才ジャズピアニスト・バド・パウエルの生涯をモチーフに、制作されたジャズの映画『'ROUND MIDNIGHT』について書いた。



そして、同じく天才アルトサックス奏者:チャーリー・パーカーの伝記映画が、この『Bird:バード』


この作品は、ハリウッドでも無類のジャズファンで知られるクリント・イーストウッドが監督し、1988年にカンヌ映画祭でも大絶賛された作品である。



演奏は、パーカー自身のオルジナルを復元し、レイ・ブラウンら超一流ミュージシャンが共演している。


天才アルトサックス奏者:チャーリー・パーカーは、モダン・ジャズの原型と言われるビバップの創始者と言われている。



ビバップ (bebop) とは、マンネリ化したスィングジャズに飽きたミュージシャンが、1940年代に始めた新しいジャズの一形態。


パーカーの生涯のライバルでもあり、親友だったトランペット奏者のディジー・ガレスピーとともに、このビバップを始めた。



当時のジャズの草分けだったカンザスシティーで幼少期を過ごしたパーカー。



そして15歳でジャズメンとしてジャズクラブなどで活動するのに必要なユニオンカードを取得したというから、紛れもなく天才だったのだろう。



ところが、飛び入り参加したジャムセッションで、大きな壁にぶつかり、初めての挫折を味わう。



そしてニューヨークに出て、瞬く間に有名ミュージシャンの仲間入りをするが、その時パーカーはすでにアルコールと麻薬で体はボロボロだった。


そして生涯の伴侶チャン・リチャードソンと結婚し、子供を3人授かるが、女の子を肺炎で失い、失意の中、自殺未遂。


そしてまたドラッグに溺れ、34歳という若さで短い生涯を閉じる。



しかし、この映画のタイトルが、何故、「バード」なのか?



それは、チャーリー・『ヤードバード』・パーカーと呼ばれ、このヤードバードの愛称から、出演する店の名前も「バードランド」と名付けられていたらしい。



ここまで書くと、ロックファンなら、すぐに気づかれると思うが・・・そう、あの英国が生んだ伝説のハードロックバンド『ヤードバーズ』は、このチャーリーパーカーの愛称から取ったらしい。



知らなかった!



『ヤードバーズ』が、何故、伝説のロックバンドと呼ばれているのか?


それは、もともと英国・ロンドンのクラブ「クロウダディ・クラブ」で、プロデビューしたローリング・ストーンズの後釜としてプロデビューしたグループだが、2代目ギタリストがエリック・クラプトン。



3代目ギタリストが、ジェフ・ベック、4代目がジミー・ペイジと、ロック界の3大ギタリストが、全て在籍していたというとんでもないグループ。



そして4代目のジミー・ペイジが在籍していた時、名前が『レッド・ツェッペリン』に変わり、やがて世界のロックバンドの頂点に立つのである。



僕が、高校時代、ギターにはまり、ロックバンドを結成したきっかけが、『レッド・ツェッペリン』の4枚目のアルバムに収められた『Stairway to Heaven:天国への階段』を聞いたからだった。



話が逸れたが、この映画は全編、素晴らしいジャズの名演も聞け、時代より早すぎた天才の苦悩、家族愛、その凄絶な生涯は、感動する。



ジャズの好きな人には、お薦めの映画です。


もうすぐ、お盆休みも終了し、またいつもの忙しい日常が始まる。



今年の夏休みは、何故か、ジャズにどっぷりと浸かって過ごした。



毎年、帝国ホテルで行われている『Inperial Jazz2014』に行った。


この催しは今年で11年目らしいが、いくつもの会場で、いろんなジャズミュージシャンの演奏が楽しめる。



フリーパス・チケットで、ドリンク、フード付きで、1日いろんなジャズが楽しめるので、ジャズファンには堪らないイベント。



そして昨晩は、『'ROUND MIDNIGHT』を観た。



50年代末のパリ、ニューヨークを舞台に、伝説の天才ジャズ・ミュージシャンと彼の音楽を愛する貧しいフランス人画家の、音楽で結ばれた熱い友情を描いた、素晴らしいヒューマンドラマ。



で、これが実話をもとに描かれているのだが、実在のモデルは不世出の天才ジャズピアニスト・バド・パウエル。


しかし、映画ではこの主人公は、天才サックスプレイヤー:デイル・ターナーとなっている。



そしてこの天才サックスプレイヤー役を、ジャズ・ミュージシャンのデクスター・ゴードンが演じていてアカデミー賞の主演男優賞にもノミネートされた。



実際の演奏も素晴らしいが、哀愁漂う初老のジャズ・ミュジシャンを見事に演じ切っている。(一説には、演技ではなく、地でやっているだけらしいが・・・)



そして音楽は、こちらも天才ピアニスト:ハービー・ハンコックが担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞した。(もちろん本作にハービー・ハンコックも出演、素晴らしい演奏を聴かせてくれる)



現実に、フランスのブルーノート(最近は日本でも聴けるが、当時は世界のジャズの生演奏を聴ける数少ない名店だった。ちなみにブルーノートとは、ジャズ特有の3度、5度、7度を半音下げたブルーノート・スケールから、店の名前を取っている。



実は、天才ジャズプレーヤー:デール・ターナーがフランスに渡った時は、酒とドラッグで身も心もボロボロの状態だった。


しかし、そこで知り合った貧しい画家・フランシスが、この天才プレイヤーを立ち直らせるため、幼い子供を一人で育てているのだが、別れた元奥さんに借金を頼んでまで、彼を支えようとする。



最初は、どうしても酒と縁が切れず、何度も病院送りになるが、フランシスの献身的な支えに、ようやく立ち直り、自分の音楽を取り戻す。



しかし、最後はニューヨークに戻ったターナーは、最後、ドラッグによって、天才音楽家の生涯を閉じる。



これは、実在の天才ジャズピアニスト:バド・パウエルが、フランスから帰国してすぐにドラッグで命を落とした事実に基づいている。



国籍も人種も違う、二人がジャズを通じて知り合い、お互いを尊敬し、支え合う姿は感動する。



また1950年代後半の、ニューヨークの退廃的なジャズシーン、摩天楼を眺めながら二人が語り合うシーンも感動的である。



そして圧巻は、デクスター・ゴードン、ハービー・ハンコック、ロン・カーターを始め、素晴らしいジャズプレイヤーの名演が、これでもかという位、全編を通して聴けるのだから堪らない・・。



自分も、この1950年代のジャズが好きで、アルトサックスを始めたので、その名演には圧倒された。



音楽好きな人には、是非、お勧めの名作です。