『Bird:バード』のDVDを観た。
前回のブログで天才ジャズピアニスト・バド・パウエルの生涯をモチーフに、制作されたジャズの映画『'ROUND MIDNIGHT』について書いた。
そして、同じく天才アルトサックス奏者:チャーリー・パーカーの伝記映画が、この『Bird:バード』
この作品は、ハリウッドでも無類のジャズファンで知られるクリント・イーストウッドが監督し、1988年にカンヌ映画祭でも大絶賛された作品である。
演奏は、パーカー自身のオルジナルを復元し、レイ・ブラウンら超一流ミュージシャンが共演している。
天才アルトサックス奏者:チャーリー・パーカーは、モダン・ジャズの原型と言われるビバップの創始者と言われている。
ビバップ (bebop) とは、マンネリ化したスィングジャズに飽きたミュージシャンが、1940年代に始めた新しいジャズの一形態。
パーカーの生涯のライバルでもあり、親友だったトランペット奏者のディジー・ガレスピーとともに、このビバップを始めた。
当時のジャズの草分けだったカンザスシティーで幼少期を過ごしたパーカー。
そして15歳でジャズメンとしてジャズクラブなどで活動するのに必要なユニオンカードを取得したというから、紛れもなく天才だったのだろう。
ところが、飛び入り参加したジャムセッションで、大きな壁にぶつかり、初めての挫折を味わう。
そしてニューヨークに出て、瞬く間に有名ミュージシャンの仲間入りをするが、その時パーカーはすでにアルコールと麻薬で体はボロボロだった。
そして生涯の伴侶チャン・リチャードソンと結婚し、子供を3人授かるが、女の子を肺炎で失い、失意の中、自殺未遂。
そしてまたドラッグに溺れ、34歳という若さで短い生涯を閉じる。
しかし、この映画のタイトルが、何故、「バード」なのか?
それは、チャーリー・『ヤードバード』・パーカーと呼ばれ、このヤードバードの愛称から、出演する店の名前も「バードランド」と名付けられていたらしい。
ここまで書くと、ロックファンなら、すぐに気づかれると思うが・・・そう、あの英国が生んだ伝説のハードロックバンド『ヤードバーズ』は、このチャーリーパーカーの愛称から取ったらしい。
知らなかった!
『ヤードバーズ』が、何故、伝説のロックバンドと呼ばれているのか?
それは、もともと英国・ロンドンのクラブ「クロウダディ・クラブ」で、プロデビューしたローリング・ストーンズの後釜としてプロデビューしたグループだが、2代目ギタリストがエリック・クラプトン。
3代目ギタリストが、ジェフ・ベック、4代目がジミー・ペイジと、ロック界の3大ギタリストが、全て在籍していたというとんでもないグループ。
そして4代目のジミー・ペイジが在籍していた時、名前が『レッド・ツェッペリン』に変わり、やがて世界のロックバンドの頂点に立つのである。
僕が、高校時代、ギターにはまり、ロックバンドを結成したきっかけが、『レッド・ツェッペリン』の4枚目のアルバムに収められた『Stairway to Heaven:天国への階段』を聞いたからだった。
話が逸れたが、この映画は全編、素晴らしいジャズの名演も聞け、時代より早すぎた天才の苦悩、家族愛、その凄絶な生涯は、感動する。
ジャズの好きな人には、お薦めの映画です。
