The Key of Midnight -47ページ目

読書予定とか

かなり本がたまっている・・・・・・というのは常時ですが、効率よく積読本を減らすため、少し読書予定でも立ててみようかな、と。


まず、多分一番最初に読み終わるのが、「ハーフダラーを探して 3」。これは友人から貸して貰ったライトノベル。

そしてその後に、こちらは図書館から借りた竹内真の「風に桜の舞う道で」、「カレーライフ」を読む予定。

途中で小林泰三の「家の棲むもの」を挟むかもしれません。

後は・・・・・・。米澤穂信「さよなら妖精」も、比較的近いうちに再読します。

今のところの確定事項はこれくらいでしょうか。

予想以上に「カレーライフ」が長かったので、これは少し読み終わるのに時間がかかるかもしれませんが。


一応、僕の読書ペースは「一ヶ月に20冊」くらいが目安です。

最近は、一週間5冊を目標にしています。

オープンスクールに向けてのマジックの練習などもあるので、なかなか達成できないかもしれませんが・・・・・・。

とりあえず、読書予定はこんな感じです。あくまで”予定”なので、気分次第ですぐ順番が入れ替わります。なら何のための予定だ、という気もしますが・・・・・・。

これからも、気が向いたらこうして予定などを書くことがあるかもしれません。

羽海野チカ 「ハチミツとクローバー」1~3 (漫画)

羽海野 チカ
ハチミツとクローバー (1)

一週間ほど前、本好き共同チャットで少し話題に上がり、興味を持ったので読んでみました。

・・・・・・といっても、さすがに自分で買うのは少々気後れ(?)したので、何故か持っている友人に貸して貰ったのですが。

少女漫画ということですが、僕でも全然面白かったです。

「美大の話」と言われて想像していたのとは全く違った感じでしたが、こちらのほうが想像していたよりはるかに良いですね。

絵も内容も、ほとんど事前情報がないまま読んだので、最初はジャンルもよくわかりませんでした・・・・・・。

ただ、すぐに話に入り込めたので、事前情報なくても全然大丈夫でした。

ところで、この漫画を読んでいて一つ驚いたのが、作中での時間の流れの早さ。

全く気づかないまま、「あれ? もう一年経ったの?」とパラパラ読み返してみたり。

何故気づかなかったのか・・・・・・。これも自分が鈍いだけです。多分。

一冊で一年近く経過しているような。違うのかもしれませんが。

基本的には笑える話なんですが、所々に少しほろ苦いというか、重いストーリーも混ぜてあります。

米澤さんの「クドリャフカの順番」帯にある、

「青春はやさしいだけじゃない。そして痛いだけでもない」

という文句を思い出しました。この作品にも、それが当てはまる気がします。

このバランスが丁度良い感じ。だからこそ、人気も出るのでしょうが。

また、キャラクターも魅力があります。

とあるキャラは、読んでいてふと倉知淳さんの小説に出てくる猫丸先輩を想像したり。

ただ、その登場人物、3巻のラストで・・・・・・。うーん、続きが気になります。


最近は暗い小説ばかり読んでいた気がするので、気分転換にもなってよかったです。

8巻まで出てるそうなので、続きもきっと読むと思います。




小林泰三 「肉食屋敷」

小林 泰三
肉食屋敷

異星からの遺伝子、内臓の臭い、一途な愛の狂気…現実のちょっと向こう側に渦巻く恐怖の世界。日本ホラー小説大賞短編賞作家が恐怖を凝縮させた4つの物語。ジュラシック・パークに刺激された研究者が、6500万年前の地層の中にあるDNAから地球外生命体を復元してしまう「肉食屋敷」、西部劇をモチーフにゾンビの世界を描いた「ジャンク」、人間の一途な愛が恐怖を生み出す「妻への三通の告白」、自分の中にあるもう一つの人格が犯した殺人に怯える「獣の記憶」を収録した小林泰三傑作短編集。

 

 ◆ ◆ ◆


どれも程よくひねりが効いたホラー短編になっています。

四種類とも、全く違った味があり、飽きることなく楽しめます。

おそらくホラーが好きな人なら一つくらいは好きな作品があると思います。

ちなみに、僕が一番気に入ったのは最後の「獣の記憶」です。

多重人格もののサスペンス風味のホラーですが、ラストで驚いたので。

多重人格ものに使われるネタは大体パターンが決まっているので、途中で「読めた」と思ったのですが・・・。

まさかその後にもう一ひねりあるとは。予想していませんでした。

あと、表題作の「肉食屋敷」も、ややグロテスクですがなかなか面白かったです。

ラストのダークさが何とも・・・・・・。

「ジャンク」は気持ち悪く、奇妙な世界観が怖い。

「妻への三通の告白」は夢野久作「瓶詰地獄」によく似ています。・・・・・・と思って他の書評サイトをあたってみたら、結構同じことを書いている人がいたので、おそらく本人も意識して書いたんでしょう。

全体的に、ホラー短編集としてはまあまあの出来。ミステリ風味も効いています。

評価は6点。ちなみに、この作者の名前は「こばやし・やすみ」です。読み間違えている人、結構多そうです(自分も昔読み間違えていました)。


桜庭一樹 「少女には向かない職業」

桜庭 一樹
少女には向かない職業

あたし、大西葵13歳は、中学2年生の1年間で、人をふたり殺した――


島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う。

――強くなりたいな。

強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな。


これは、ふたりの少女の壮絶な《闘い》の記録。


 ◆ ◆ ◆


「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を読んで衝撃を受け、

この作品もそれに近いタイプの作品である、ということで、

それは読まなくてはいけないだろう、と考え購入した作品。


「砂糖菓子」と良く似た小説ではありますが、こちらのほうが断然完成度は高いです。

「砂糖菓子」では、一人の少女が「殺される」ことを冒頭で明らかにし、その結末へ向けての、ひたすら暗い日々が描かれた作品でしたが、この「少女には向かない職業」は逆に、「殺してしまう」ことを冒頭で明らかにしています。

やはり、これもひたすら暗い。

主人公の少女の心情がそのまま伝わってくる。

まさに直接心に突き刺さるような、そんな小説です。

構成等、かなり良く練られていることは間違いなく、特にラスト一行は強い余韻を残します。


お薦め、とはいいませんが、このような小説はできるだけ多くの人に読んで欲しいですね。

読んでいる間も辛く、読み終わっても痛みが残るのですが、決して心地悪くはありません。

ただ、深く考えさせられます。

賛否両論あるかもしれませんが、僕は文句無しに大傑作だと思うので、9点

もしこの作品を読むのなら、できれば「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」と両方読んだほうが良いかと思います。順番はどちらが先でも良いと思いますが。


竹内真 「図書館の水脈」

竹内 真
図書館の水脈

「誰かが知らないところで誰かを救っている」

村上春樹の「海辺のカフカ」に導かれて旅に出た主人公たちは、四国で思わぬ偶然に巡りあう。

それは世界が微笑みかけた瞬間だった。

すべての本好きのための物語。

 

◆ ◆ ◆

 

本日読了。これもまた竹内さんの小説。

あまり売れていない作家、甲町岳人の話と、ワタルとナズナという二人の男女の話が、それぞれ交互に語られていきます。

何を勘違いしたのか、自分はワタルとナズナのパートを甲町の書いた小説、つまり作中作だと思い込んでしまっていたので、二つのパートがつながった時には驚いてしまいました。

いや、これは完全に自分のせいなのですが。

甲町岳人と、ワタル、ナズナが出会うきっかけとなるのが、「海辺のカフカ」。この小説が、作中のあらゆる個所に影響を及ぼしています。「海辺のカフカ」だけではなく、その他の村上春樹作品や、果てはパーマンの漫画まで、色々な作品名が作中に登場します。

知っている作品名が出てくると、なんとなく嬉しかったり。

そして、この小説に登場する作家、甲町岳人は、そのまま「竹内真」のアナグラムです。

しかも彼は、「海で遭難して生き延びたおじいさんの自叙伝」のゴーストライターをやったことがあるそうです。

これは・・・・・・。まさか、こんなところでつい数日前に読んだ小説が関わってくるとは思いませんでした。

そして、甲町の書いたとされる「オアシス」という小説の名前が作中で何度か出てくるのですが。

今年の十二月、つまりあと二ヵ月後ですが、ソニー・マガジンズから「オアシス」というタイトルの竹内真さんの小説が出版予定なんですよね。

作中で言われているとおりの内容かもしれない・・・・・・と、ひそかに期待。

僕は「海辺のカフカ」は積んではあるのですがまだ未読で、この本を読んで「ぜひとも読みたい」と感じました。

やはり、「海辺のカフカ」読んでおいたほうがこの本はより楽しめたのでしょうか。

これで竹内さんの作品を読むのは三度目ですが、どれも全く違った作風で驚きます。

次は「カレーライフ」かな・・・・・・。

採点は7点



竹内真 「じーさん武勇伝」

竹内 真
じーさん武勇伝

海賊たちをモノともせず、サイパンで沈没船の財宝探しに大活躍!!
椎名誠氏待望・逢坂剛氏期待の“元気勝ち”長編小説

男の価値ってのはなぁ、どれだけ無茶苦茶やって生きていくかだ――
サイパンで遭難したはずのじーさんが大暴れ!!

 ◆ ◆ ◆

「自転車少年記」がとても自分好みの小説だったので、デビュー作も読んでみました(試験中に・・・)。

短編が2本、中篇が1本入っており、それらが全部一つにつながっていて、長編のようです。

タイトルそのままですが、まさにじーさん武勇伝。

こんなじーさんが現実に居たら面白いだろうな、と思ったり。

財宝探しに明け暮れたり、遭難した挙句海賊と戦ったり・・・。

滅茶苦茶ですが、そういった一つ一つのエピソードが、「このじーさんならやりそう」と思わせられるようなものになっており、読了しても、もっとじーさんの話の続きが読みたい、と感じました。

「自転車少年記」とは全く異なった味のある話で、「自転車~」のような小説のほうが僕は好みなのですが、これはこれで良いかもしれません。

高めの6点です。この作者の作品は、もっと読んでみようと思います。

飛鳥部勝則 「誰のための綾織」

飛鳥部 勝則
誰のための綾織

あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。

誘拐者たちは「おまえたちに、あの罪を認めさせるため」に連れてきたのだという。

復讐だった。今にも私たちを殺してしまいそうな怒りだった。

その夜、ひとりが木の枝で刺されて死んだ。

しかし、私たちの誰も気づかずに、彼女を殺せたはずがないのだ。

犯人はどうやって「そこ」に入ったのか。そして次のひとりが死んだ…。

誰が生き残ったのか、そして誰が殺したのか。

作中作に秘められた「愛」がすべての鍵。


 ◆ ◆ ◆


仕掛けが凄い、と某所で言われていたので、それは読まなくてはと早速図書館で借りた本。

「推理小説に禁じ手はあるのだろうか。おそらく、ありはしない。面白ければそれでいい」

この冒頭の言葉が示すとおりの作品。

・・・・・・で。

確かに仕掛けは凄かったかもしれません。

確かに犯人を当てることができるという意味ではフェアです。

禁じ手などというつもりはありません。

でも・・・・・・。それ以前の問題で、この作品は読んでいてきつかった。

気持ち悪いです。色々と。

あえてそれを狙っているのかもしれませんが、読んでいて数個所、嫌悪感を感じたシーンもあります。

また、仕掛け自体も、一つ目のほうは結構気づきやすいと思います。

確かに作中作を利用した二つ目の仕掛けはすごいのですが。

それもこの気持ち悪さのせいで衝撃が薄れてしまっているような。

仕掛けだけ見れば面白いので、多少はえぐい描写があっても大丈夫という方なら、それなりに驚きは感じられるかもしれません。

ちなみに、作中作に入る前の冒頭の数ページはなかなか興味深いです。

これだけ読んでみる、というのもいいかもしれませんが・・・。

採点は5点。ある程度ミステリを読み込んでいる人のほうが楽しめるかと思います。


試験終了!

中間試験がようやく終りました。

テストの出来はいつもと変わらずいたって普通ですが、どことなく解放感。これから三連休です。

というわけで、早速今日は古本屋や図書館に行ってきました。

加えて、友人からも本を借りたり・・・。

一応、全部メモ。


借りている本


・羽海野チカ 「ハチミツとクローバー 1~3巻」 (漫画)

・飛鳥部勝則 「誰のための綾織」

・竹内真 「図書館の水脈」

・小林泰三 「肉食屋敷」

・鮎川哲哉 「青い密室」


購入した本


・桜庭一樹 「少女には向かない職業」

・鯨統一郎 「邪馬台国はどこですか?」

・山口雅也 「キッド・ピストルズの妄想」

・藤原伊織 「テロリストのパラソル」

・加藤元浩 「Q.E.D. 11巻」(漫画)


以上。結構多い・・・・・・。

購入本は大体積むことになるので、読むのは当分後になるかも、といった作品が多いです。

「少女には向かない職業」に関しては近いうちに読みます。

また、ハチクロ1巻と「誰のための綾織」はもう読み終えたので、後ほど感想書いておきます。

桜庭一樹 「推定少女」

桜庭 一樹
推定少女

「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」巣籠カナは、そんな言葉を呟いてしまう15歳の少女。ある夜、家族とのトラブルから家出し、町のダストシュートで、とんでもないものを発見する。――それは、銃を握ったまま眠る全裸の少女だった! 
 UFO出現と銃撃事件で大騒ぎの町を、眠りから覚めた少女“白雪”とカナは逃亡する。東京へ着いたふたりは火器戦士の千晴に出会い行動を共にするが、そこへ黒い謎の影が――!? 

新世代青春エンタテイメントの決定版!


 ◆ ◆ ◆


画像が出ませんでしたが、仕方がないということで・・・・・・。

「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」の作者の作品ということで読んでみました。

見事に砂糖菓子と正反対な作品です。

あらすじ見れば一発で判ると思うのですが。

いかにもライトノベル的な作品です。

そんな中にも、少しだけ「砂糖菓子」にあったようなテーマがいくつか含まれていたり。

全く逆の作品でありながらも、どこか似ていると読んでいる間何度か感じさせられました。

なんだかよくわからない話ですが、それなりに面白いです。

ミステリ的な解釈もできる、と作者ご本人がどこかで仰っていた気がしますが、とてもそのような解釈は思い浮かばず・・・。ただのドタバタSF成長小説? と僕は思ったのですが。一体どういう解釈をすればミステリになるのか・・・。気になります。

まあそれはおいておいて、評価ですが、

「砂糖菓子」という大傑作に比べると流石に、ということで6点。それでも桜庭一樹らしい小説なので、「砂糖菓子」のファンはこちらも読んでみると良いかと。


乾くるみ 「リピート」

乾 くるみ
リピート

「リピート」―それは、現在の記憶を保ったまま過去の自分に戻って人生をやり直す時間旅行のこと。
様々な思惑を胸にこの「リピート」に臨んだ十人の男女が、なぜか次々と不可解な死を迎えて…。
独自の捜査に着手した彼らの前に立ちはだかる殺人鬼の正体とは?あらゆるジャンルの面白さを詰めこんだ超絶エンタテインメントここに登場。


 ◆ ◆ ◆


「イニシエーション・ラブ」で有名になった乾くるみのSFミステリです。

「イニシエーション」も昨年読んだのですが、あまり肌に合わかった(こういった仕掛けものは本来大好きなのですが、文章や話の流れがちょっと・・・・・)ので、しばらくこの人の作品は敬遠していたのですが、丁度図書館に置いてあったので、(数合わせで)借りてみました。


まず読み始めて思ったのが、「イニシエーション」より圧倒的に途中展開が面白い、ということ。

とにかく続きが気になるので、まさにすいすい読める、といった感じ。

とりあえず途中展開は面白かったです。

・・・・・・途中展開は。


終盤で「何故リピーターたちが殺されるのか?」という謎に対する答えが明かされるのですが、正直なところあまり驚きはありませんでした・・・・・・。確かに新しいのかもしれませんが、なんとなく予想がつきます。

そしてその後の展開が・・・・・・。後味悪いです。中途半端に。たとえば、西澤保彦の「聯愁殺」くらい後味が悪ければ、逆に良いのですが。

確かに予想もつかない終り方ではあるんですけど・・・・・・。

やはり、途中までが面白かっただけに残念です。

尤も、僕自身が時間もののSFミステリに求めるハードルが高すぎる、というのも一つの理由なのでしょうが。

7点にはわずかに及ばず、6点止まり。